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2010年5月

2010年5月27日 (木)

◆渋谷毅 エッセンシャル・エリントン@新宿ピットイン 5/26

渋谷さんが大ファンであるシンガーソングライターの鈴木祥子さん。彼女の歌の一節に、ズシリと重いのがあって、それを知って以来、私は座右としているのだ。それは「優しい女なんていないのよ」というような一節だ。

そうだな、男の側にとってだけ都合のいい優しさを根っから持ち合わせている女なんていない。いたら気持ち悪いだけだろうって。すごく思っている。なるほどなるほどって共感している。しかし、男は、女に優しさを求める。それも、どうしようもないときこそ、求める。そのオトコのしょーもなさを、やさしくただひたすらにやさしく包んでくれるようなものを求めるのだ。求めてしまうのだ。馬鹿なんだから。しかたないのだ。甘えたいわけだ。愚かだから。

さて、そういうオトコのだらしなさ・しょーもなさ・ダメダメさを抱えつつ、渋谷さんのエリントン楽団、1年前に感動の涙を流して以来、ひさびさに聴かせて頂いた。そこには、「やさしさ」が、・・・、やっぱり、・・・あったのだ。俺のようなダメ男を、ただただ包み込んでくれるような。いいんだよって。

勿論、突き放しもするんだけど。ただやさしいだけではないから。でも、この音楽は、本当に、人間の深み、慈しみに溢れている。人間の美しさを感じずにおれない。編曲・構成がなんてったって素晴らしい、渋谷毅マジックと呼ぶにふさわしいものなんだけど、どこか涅槃にでも連れて行かれる感じを味わうんだ。

どの曲も掛け値なしの美しさ。美しさにとろけた前半。そして、休憩が長くて、こちらも少しつかれ、たぶん渋谷さんもお酒がだいぶ進んで、ちょっと疲れたかなって後半も、なんというか、渾身の痛快な演奏を聴くことが出来て、渋谷さんのふたつの側面を観たような気がした私だった。いや、それは私の2側面なのか。とにかく、峰さんが楽譜を探していることもあったためか、渋谷さんの素敵なピアノソロでイントロをしっかり奏でられた「Aトレイン」で終わり、自然アンコールの「カム・サンデイ」。素晴らしい夜が、あっという間に終わってしまった。楽しいことは、すぐに終わってしまうもの。だから、また来ます。エッセンシャル・エリントンは、来月も同じピットインで予定されている。本当にうれしい。たのしみです。

◆ 渋谷毅 Essential Ellington@新宿ピットイン

(渋谷毅(P)峰厚介(Ts)松風紘一(Sax,Fl)関島岳郎(Tuba)外山明(Ds) ゲスト:清水秀子(Vo))

追記:会場で会った友人に、オザケンのコンサートの報告。そう言えば、渋谷さんも今回の小沢健二のツアー観たがっていたはず。切符、手に入ったのかなあ。オザケン、ちゃんと招待したかな?そういうしっかりしたスタッフが、今、彼についているだろうか?観てほしいなあ。すばらしかったから。

2010年5月25日 (火)

◆ひふみよ 小沢健二コンサートツアー 二零一零年 五月 六月 @中野サンプラザ 5/24

言いたいことは星の数ほどあった。でも、観終わって、一言で言い尽くせる気もする。「ありがとう」と。心から。

◆ひふみよ 小沢健二コンサートツアー 二零一零年 五月 六月 @中野サンプラザ 5/24

小沢健二(vo,g)中西康晴(pf)沖祐市(org)北原雅彦(tb)GAMO(ts)NARGO(tr)木暮晋也(g)真城めぐみ(cho)及川浩志(per)中村キタロー(b)白根佳尚(ds)

私は、loversのライブ以来、ほぼこのメンバーでのライブとしてはレビュー96以来の小沢健二だ。14年ぶりだ。でも、「ほぼこのメンバー」と言っても、肝心なひとりがいない。青木達之の不在は、私には、それは大きかった。14年前と何事もなかったかのようにつながっているように感じられるコンサートであっただけに、青木がいないのは、思いの外、寂しかった。それが、彼が公に姿を現さなくなった、この13年間という時間の重みなのだ。それは、小沢健二自身が一番わかっているのだろうけど。

客席は、おそらくほぼ全曲をそらで歌える連中の集まり。私を含め。しかし、黄色い歓声の少女達も、十数年分の齢を重ねて、今に至ってる。だから、「小沢く~ん」というような声は、思いの外、少なかった。ここにも、「王子様不在の時代」を寂しく複雑な感情で過ごした13年が色濃く表れていたと思う。今日は、東京初日。ツアーも終盤に来れば、恐らく、ファンの歓声はかつてのように、そう、かつての少女達は今も少女であることを取り戻し、黄色い声に溢れるのだろうけど、まだ今日は、あまりに久しぶりの帰還が、まぶしすぎたのだ。

それに、彼ほど、つれない王子様も、なかなかいない。遠い星に行ってしまった人。だから、あきらめきれないが、でも仕方ないのかも・・・というような初恋の終わりをとうに迎えていたはずだった。私を含めて。思い出だけでも十分に美しかったので、それはそれで、そういうことなんだろうって、大人になって、小沢健二の思い出は、ずっと私達の中にあった。あきらめきれぬ何かが、わだかまりのように残り続けたのは確かなのだけれども。こんな素晴らしい才能を持っているひとはそうはいないのに、その彼が、僕らの前から姿を消し、黙って何処かに行ってしまい、便りも寄越さず、元気なのか、大丈夫なのかすら、よくわからない。断片的に入ってくる情報は、彼が、やはり遠いところに行ってしまったということを確認させるものだったし。

だから、今日の公演で、詩の朗読や新曲や改作などで、やっぱり彼は難しい処にいるのかも、などと、凡人のこちらは思う瞬間が幾つかあっても、そんなことは小さなことにしか思えなかった。小沢くんには、私達は、長いこと、傷つけられてきたのだから。そういう人だって、判っているのだから。

今さら、よく、戻って来れたね。しあわせの絶頂に、突然、何も言わずに出て行って、こんなに長い間、留守にして。心配かけて。苦しめて。・・・みたいな。ファンは、勝手だからな。でも、そう思う面だってある。信じられない。戻って来てくれたことが。

このライブ、このツアーが、みんなが本当に愛している曲がしっかりとちりばめられ、Disco To Go(94)、The Life Show(94)、village(95)、レビュー96(96)、lovers(96)の次に来るツアーであるということに、全く違和感がないことには、本当に、何とも言えない思いで一杯になってしまう。今年は、(2010)だというのに。時間がひとっ飛びしたかのようだ。

でも、俺たちは、この13年の間に、ものすごくいろんなことがあって、それは彼もそうだろう。しかし、そうやって時間は続いているのだ。

今日、彼が詩の朗読で言っていたことで、一番嬉しかったのは、「大衆音楽の作り手であることを誇りに思う」というような一言だ。それに、やっと気づいてくれたんだ・・・と。そういうことをオザケンが軽視していることは、実は、ある大衆音楽の大作曲家が残念がっていたという情報を人づてに聞いていたり、そして、彼のこれまでの行動から類推は出来た。だから、13年を経て、いよいよ気がついてくれたのだというような思いで、複雑な気持ちだけど、嬉しかったんだ。だって、俺たちは、大衆音楽家としての小沢健二が唯一無二最高の存在だと、ずっと誇りに、そう、誇りに思ってきたんだから!

何度も泣きそうになった。実際、何度か泣いたけど、それがどの場面でだったか、よく覚えていない。どこで泣いたっておかしくないじゃないか。・・・流れ星ビバップ。天使たちのシーン。夢が夢なら。強い気持ち・強い愛。痛快ウキウキ通り。さよならなんて云えないよ。ある光。愛し愛されて生きるのさ。・・・泣くじゃないか。

二度と戻らない美しい時にいると、気づいていた彼が、新しい、美しい時に、連れてきてくれたのだと、思っている。そして、毎日は、つづいていく、のだ。

感謝しかない。

そして、青木達之の告別式に、弔辞として彼が寄せた言葉、「借りは返す。」、今日まで忘れたことはなかった。・・・返されていないと思っていたから。・・・でも、今、思う。借りは返されたと。こういう返し方もあるんだって、教わった。ありがとう。・・・そのことを彼に伝えると同時に、岡崎京子さんがいらしてたことも、彼に報告したいと思う。そして、彼に代わって、御礼を言いたい。

素晴らしい夜だった。

拾いものセットリスト

01 流れ星ビバップ
◆ 朗読01
02 ぼくらが旅に出る理由
◆ 朗読02
03 天使たちのシーン
04 苺が染まる【新曲】
05 ローラースケート・パーク/
 東京恋愛専科・または恋は言ってみりゃボディーブロー
06 ラブリー …のコーラスの練習
◆ 朗読03
07 カローラⅡにのって
08 痛快ウキウキ通り
09 天気読み
10 戦場のボーイズライフ
11 強い気持ち強い愛
12 今夜はブギー・バック
◆ 朗読04
13 夢が夢なら
14 麝香
◆ 朗読05
15 シッカショ節【新曲】
16 さよならなんて云えないよ~メンバー紹介
17 ドアをノックするのは誰だ
18 ある光(弾き語り)
19 時間軸を曲げて【新曲】
20 ラブリー
21 流れ星ビバップ
アンコール
22 いちょう並木のセレナーデ
23 愛し愛されて生きるのさ

2010年5月21日 (金)

◆平田王子・渋谷毅@飯田橋カフェラグタイム 5/20

とろけました。

◆平田王子(vo,g)渋谷毅(p)@飯田橋カフェラグタイム(第2部のみ)

実は、結構くたびれておりまして、まあ、無理はないんですが、前の日記に書いたような諸々です。

さて、昨日20日は、新宿の料理教室。ビギナー向けの教室です。偶然、容姿端麗な美少女とペアで中華料理をつくりました。いやあ、緊張しました。うれしいものですわ。エプロンが肩からひらりと落ちたりするところなど、ほのかなセクシーで、どきどきしました。いやいや、いよいよ中年です。こういうこと、臆面なく書けるところがね。でも、そういいつつ、書いて、またツラクなるのよ、アホですね。

さて、料理も、まずまず上手に仕上がり、試食しまして、ひとり向かった先は、飯田橋。勿論、第一部(前半)は見れなかったんですが、第二部(後半)だけでもと思って出かけた、ひさびさの平田王子さんと渋谷さんのデュオです。間に合いました!

約1時間。いやあ。とろけました。こんなによかったかなあという感じです。このデュオ、毎回見たいなあと思いました。おふたり、本当に素晴らしい。

聴いている間、なんとなく「背徳感」のようなものを、感じていました。こんな心の奥をそっと触れられ続けているような快感。なんという贅沢。いいのかなと。墜ちていく感じです。心地よさに。

そのこと、終演後、王子さんと話したら、「私も、ラグタイムは、他の店とはちょっと違う、なにかがいるみたいな、そんな気になりますね」と。そうか。確かに、照明の具合とか、素晴らしいんだけど、音の響きが素晴らしい。渋谷さんのピアノ、アップライトとは思えないような、深い深い響き。王子さんのやさしい歌声、ギターの響き。クルマだから、アルコールは抜きなのに、すっかり酔いました。いいなあ、おふたりのボサノバ。・・・好きになっていく。行ってよかった!!!

更に、渋谷さんが、津上研太さんとの新作CD『無銭優雅』を一般発売前だというのに、かばんから取り出す!お買い上げです!やった!!!帰りの車でじっくりと。寂しく優しく美しい、素敵なアルバムです。完成記念ライブも楽しみです。

しあわせな夜でありました。

2010年5月20日 (木)

43雑感。

人生において、各年代が、それぞれに意味を持っているのだろうが、40代というのは、こういうものか、と、なってみて、はじめてわかったような気がしている。

それは、ひとつには、やはり、人生の折り返し点を迎えたということ。

体力は明らかに衰え、身体はたるみ、目は見えにくく老眼になり、その直前の30代が予想を上回ってあまりに元気だった為、その落差に驚かされる。「老い」が始まったと、「衰え」が始まったと、実感するのだ。

これを、気持ちの上で受け容れておかないと、事ある毎にショックを受けてしまう。毎度衝撃でもしんどいので、だんだん、自覚的に「老化」が始まったのだと理解する。

そして、「老化」の別の意味は、人生が終わりに近づいていくということであり、残る人生をどのように過ごすかということに、焦点をあてていくことになる。

若い頃、夢見ていたことは、そもそも具体的にあったわけでもないが、分を知ることには、ほぼ成功してしまい、こんなもんだろうなどと、思って、日々を生きていく。しかし、それで本当にいいの?まだ時間はあると、一念奮起のしどころということで、実利主義に立って、やりたいことを実際に求めてみると、そこに、「音楽」「子育て」「料理」が三本立った感がある。いずれも、40代からの新しい試みとなり、精一杯の力を注ぐ。ことに音楽は、音盤のヘビーリスナーではあり続けたが、この2年間、人生最大頻度のライブ通いの日々に加え、いよいよ自らもジャズピアノを習い始めている。

そして、そういう変化を支えるものとして、身体作りがあり、「筋トレ」「禁煙」「禁酒」という3本柱を組むも、「禁煙」に成功はしたが、酒にはとりつかれやすく、筋トレは長続きしない。気をつけないと、寿命が縮む局面だ。

そんなこんなで、もうひとつ、こういった人生の変化を支えているのが、「仕事」というわけだが、権限委譲の果てに、個人的に燃え上がるような気持ちにはなかなか至らなくなった。むしろ、そういう燃焼感は、社員が感じてもらえればよいと、思うことにしている。私がつくってきた道だが、今は、徐々に彼らがつくっている感覚になってきているだろう。それでよい。「共に燃える」というのは、そもそもが、私自身に向かない。

仕事についても、小さく小さく、しかし、俺しか出来ないことを、積み上げていくというのが、俺には向いているのだろう。大きな流れはつくった。次は、次の流れをつくるまで、つくれると信じて、小さな積み上げを続けるということなんだろう。

そして、それらの成否に関わらず、日々、なにかしらの変化・事件は起き続ける。先立つものを確実にさせてある以上、抵抗力はあるが、恐らく、今後起きる試練に磨かれることで、更に抵抗力もつけることになるだろう。それで続けられればよいのだ。

それから、「家庭」のやっかいさは変わらない。だが、これは、まあ、運命の如きものだ。そして、これが「社会」というもののやっかいさであろうと、そして、「人間」というもののやっかいさであろうと、私は思うことにしている。「生きる」決意の下では、引き受けていかねばならないステージなのだ。欲にまみれず、平穏でいたいと願うが、その強い願いを心に秘めつつ、上手に他人の欲と向かい合う、自分の小さな夢と向かい合う。それが、生きるということなんだから、まあ、仕方ないのだ。

そんなような諸々が、わからないなりに、わかってきた年代である40代が、体力的には「下り坂」の始まりだというのが、なんとも、神様もツレナイおかたなのだ。

そんなこと言いつつ、来週月曜日は、小沢健二@中野サンプラザ!同じく40代に突入したはずのオザケンがどんなステージを見せてくれるか、ものすごくたのしみだ。いや。感無量なのだ。

2010年5月17日 (月)

◆渋谷毅(P)・小川美潮(Vo)Duo!@所沢スワン 5/15

しあわせなひとときだった。

◆渋谷毅(P)・小川美潮(Vo)Duo!@所沢スワン(飛び入りゲスト:大川俊司(b))

自分が何故か吸い寄せられていることを実感せざるをえない渋谷さんのピアノ。美しい美しい小川美潮さんの歌声。素晴らしい曲の数々。

しあわせだあと。せつないくらい、そう思った。こんなしあわせでいいんだろうかとか、こんなしあわせ今だけかもしれないとか、せつなかった。

渋谷さんのソロを客席で聴き終えてからデュオのステージに呼ばれた美潮さんが、ステージで開口一番。「渋谷さんのピアノは、毎回、今日が一番いいって思いますね。それがすごいですね」と。

一方、渋谷さんは終演直後、私に、興奮気味に「美潮さんは、ホントにスゴイねっ」とニコニコと。

お二人に、私は心から同意!

デュオの曲、大好きな曲ばかりで、嬉しかった!はじめて、ディアミスター、ミルトン・ナシメントのブリッジ、4to3、花の答え、窓、アンコールはおかしな午後。

ものすごく、いいライブでした。

大川俊司さんの飛び入りも、さすがのコンビネーション。

渋谷さんのソロもたっぷり。いつもの曲を、もちろんすばらしく美しく。

行かせてくれた家族にも感謝。

3人の演奏が静かな波となって、この世の面倒の多くを消し去ってしまうような、そんな気持ちになる時間だった。

そして、ああ、またはやく聴きに行きたいと願うのだ。

2010年5月13日 (木)

◆パンチdeデート vol.1@下北沢440 5/11

ちょいといろいろありまして、その分、蹴散らそうと、出かけました。

◆"パンチの効いたブルースによるパンチの効いた企画第一弾「パンチ de デート vol.1」"@下北沢440

フーレンズ[安齋肇(vo,オカリナ),小野瀬雅生(g,オカリナ),坂本ミツワ(b,オカリナ),古田たかし(ds,オカリナ)]

パンチの効いたブルース[マダムギター長見順(g,vo),GRACE(ds,vo,p),かわいしのぶ(b,vo)]

ソラミミスト安齋肇さん率いる「フーレンズ」と、「パンチの効いたブルース」の共演です。開演ギリギリに入ったら、お客さんいっぱい。何とか座れて。そして、燃えました。

フーレンズは、はじめて。安齋さんの本職のお仕事は、レコードコレクターズ誌の装丁や週刊文春の近田春夫さんの「考えるヒット」などで、楽しませて頂いて、筋金入りの音楽ファンであることは想像していましたが、ヴォーカリストとしても、すごいメンバーと共に、ガツンと聞かせて下さいました。楽しいライブでした。一番爆笑したのは、オカリナ3重奏による「アナーキー・イン・ザ・UK」の安齋さんの歌詞のでたらめぶり。でたらめなのに、「アナーキー」に聞こえてしまうツボが所々でばっちり押さえられていて、受けに受けました。一曲、腹をかかえて笑い続けてしまった。イン・ザ・シティ。デーストローイ。

リーダー、古田たかしさんのドラムスは、奥田民生バンドで聴かせて頂くときのまんまパワフル。小野瀬雅生さんはなるほどCKBの小野瀬さん、坂本みつわさんは、もと東京ブラボーの方と知り、わあ、そうでしたかあと納得。という、それぞれ、間違いのあろうはずのない個性の強力ミュージシャンを従えての贅沢なひとときでした。

お目当てのパンチは、いつも通り、素晴らしく。フーレンズ・ファンが多かったのか、「ひめごと」「共存」「ボレロ」と、歌詞がめちゃ受けていて、私もうれしかった。「殴られる人生」「舟歌」も極めて盛り上がり、痛快でした。

それにしても、久しぶりに聴かせて頂く「暴走族のボレロ」の美しかったこと。今日、来れてよかったなあと、感激でありました。

聴かせて頂く、そのことが、それだけで、ありがたい。パンチの効いたブルース。これからもよろしくお願いいたします。

やっぱり一杯やりながら聴きたいバンドです。そして、やはり、一杯とはいかず・・・。必然的に、終演時にはすっかり出来上がり。いつも、その辺も、申し訳ありません。

リクエスト。

「柴草玲のイヌラジ」FM栃木。大好きな番組です。

私は、ある意味、番組関係者ではあるんだけど、リスナーとして楽しみたいってこともあり、番組の内容に口を挟むことはありません。

でも、過去一度だけリクエストをしたことがあった。加藤和彦さんが自死を遂げられた週、あまりにやりきれない思いで、また、こうなる前に世間が気づくべきだった彼の素晴らしさはここにこそあるって思っていた『あの頃、マリー・ローランサン』からの曲を、ラジオで聴きたかった。そして、玲さんにも聴いて欲しかったので、リクエストしたのでした。かけて頂いて、感激しました。「優しい夜の過ごし方」という曲です。「かすれたラジオから夜更けのニュースをひとり聴くのもまた人生の一部だと」という歌詞が、なんとも、イヌラジの日曜22時という時刻とも合っているような気がしました。

そして、昨日、二度目のリクエストをしたのです。それは、ピーター・ガブリエルとケイト・ブッシュの「ドント・ギブ・アップ」。今週末かな、来週末かな、聴かせて頂けるそうです。

少し体調崩されているとブログに書かれていた柴草玲さんに元気を出して欲しいなと思ったのもありますし、私自身、このところ、いろいろありまして、結構滅入っている部分もある。それで、やあ、やっぱりがんばらなきゃ、或いは、大丈夫だよ、と自分に言い聞かせたくなったのでした。

僕は、若い頃、ピーター・ゲイブリエルが大好きで、今もつづく音楽はまり道のきっかけのひとつが彼のサード・アルバムを、中学生のとき、FMで聴いたことでした。でも、この「ドント・ギブ・アップ」はベタな歌だなあと思っていたし、ケイト・ブッシュの歌唱も感情過多に思えて、そんなにお気に入りの曲というわけではありませんでした。『So』は大ヒット・アルバムになったため、『サード』『フォース』の2枚への個人的な偏愛が、ちょっと犯されるような気がしたのも、いやだったんでしょう。

でも、歳を取って聴くこの歌は、とっても重い。素晴らしい歌、素晴らしい歌唱だと思います。いのち救われるような歌だなと。もし、苦しんでいるときに、この歌がラジオで流れたら、やっぱり、俺は独りじゃないって、そう思えるかもしれない。

居場所。・・・きっと何処かに、私達にも居場所がある。そう信じている。

そう歌う、ケイト・ブッシュは、天使のようです。ピーターの歌が、言いようのない打ちひしがれ方から抜け出せずに終わるだけに、胸に染みます。

玲さん、この曲、かけて下さって、本当にありがとうございます。

2010年5月10日 (月)

◆渋谷毅ソロ@西荻窪アケタの店・夜中 5/8

渋谷さんのアケタの夜中のソロは、先月が何故かお休みで、先々月は、安東昇さん(b)とのデュオでしたから、2ヶ月ぶり。なんだかすっごく久しぶりで、わくわくして聴きに来た。

◆渋谷毅(pf)ソロ@西荻窪アケタの店・夜中

柴草玲さんのライブを、妻と高円寺で聴いて、それから妻に送ってもらい、西荻窪のアケタの店へ。そして、妻は帰宅。私は、東京泊と決めた。

でも、風邪が治りきっておらず、しかも、今日は営業日で早起きだったものだから、この時間は、もう眠くて眠くてまいりました。

お客さん、いっぱい。渋谷さんは、だいぶ飲んでらしたからなのか、眠かったからなのか、ご機嫌で、私も嬉しくなりました。

演奏は、30分×2回。いつもより短め。そんな体調ですから、いつもの響きではなかったのだけど、しかし、或る意味、渾身の演奏で、またいつもと違う、ちょっとした凄みを感じてしまった。そこに山百合のように孤独に立つ美しさ。・・・よかった~~。・・・。

終演後、「ありがとうございました。渋谷さん、お大事に!」といつも通り、とっとと帰ろうとしたら、「え?帰っちゃうの?どうして?」と渋谷さん。わあ。ずっとご一緒に飲んでいたいです~。すっごく光栄でした。

目は、だいぶ快方に向かっているとのことで、ほっとしました。

渋谷さんのピアノ。渋谷さんご出演のライブに出かけたのは、この2年間で、これが84回目。何十回聴いても、本当に素晴らしい。どんなとき、聴いても、素晴らしい。毎回、私は、何かを持ち帰る。

大好きなものがあって、私は、しあわせです。

◆柴草玲ソロ「さげまんの微笑みvol.II」@高円寺JIROKICHI 5/8

出がけに娘に泣かれつつ、彼女を母に預け、ひさびさに、妻も連れ出してのライブ。

◆柴草玲(vo,pf,acc,ukulele)ソロ『さげまんの微笑み vol.II』@高円寺JIROKICHI(ゲスト:高橋香織(vln))

玲さんにJIROKICHIというハコが合っているのか、JIROKICHIが玲さんにそうさせるのか。他のハコのときよりも、たっぷりじっくり言いたいことを、開き直って、威風堂々・・・なような感じに思ってしまう、濃い〜い約3時間(休憩込み)。満腹で。

昨年暮れの「婦人・ド・ノエル」以来で見せて頂いた高橋香織さんとのコンビネーションばっちり。聴いているこちらまで痛くなってしまうような、芸術家の苦悩が、高橋さんの笑顔で、救われるような。玲さんも、特別にセッションだというのに、遠慮なしでガツンガツンぶつけてくるところ、ソロのときと変わらないような。それに答える高橋さんもすごいのだ。

今夜のように、玲さんに「私は、何故、こうして、歌うのか?」を突きつめられると、私の方も、「じゃあ、私は、何故、こうして、聴きに来るのか?」を思わず問い直してしまう。・・・それは、俺にとっても、難しい質問だっ。俺は、そんなに突き詰めては考えないぞ!

いろいろ思うところはあるが、僕は、玲さんの表現の「人間くささ」にはたぶんずっとしびれている。それは、ひとつの理由に過ぎませんが。たぶん、一番の理由は、音楽っていいなあと思っていることなんだろうが、玲さんのライブではときどき、そういう思いを「打ち消す」なにかが訪れたりもしてね。それはスゴイことですよ。うまく言えないんですが。

でも、私は、やっぱり、玲さんの音楽が好き。そういう意味では、このライブでは、ウクレレで2曲歌って下さって。「沖縄で二番安いシーサー屋のおじいは言った」「オキナワソバヤのネエサンへ」だったのだけど、ウクレレ、コード間違ったり、つたないような演奏なんだけど、すっごく波の音が聞こえてくるのだった・・・。玲さん、素晴らしい音楽家・・・と、私は、思うのでした。彼女のウクレレを聴きながら。

このライブで圧倒的な印象は、フリーでフリーキーで胸が痛い「クマダチカボ」であり、一方、優雅な美しさで佇むブラームスのバイオリンソナタだったと思うのだけど、そういうところひっくるめて、音楽家としての玲さん、芸術家としての玲さん、そして玲さんの人間・・・が、ずっしりと伝わった重厚なライブでした。忘れがたい夜でありました。

(追記) この日の長い長い「昔のビデオ」での、男の一言にグサリ&爆笑した。それは、「ビートルズの曲でなにが一番好き?」というもの。・・・そうそう。これは、俺もよくやるネタ。自分は、(自分なりに)気のきいた答えを準備してる。そいで相手には今考えさせて、その答えにいいだわるいだ論評する構え。玲さんに言われて、この質問のたちの悪さを思い知る。・・・なお、私の答えは、「抱きしめたい」。(準備してるところがいやらしい)・・・で、それがどうしたって言うわけだ。・・・やっぱりたち悪い質問だな。っていうか意味ないし。音楽関係者や音楽ファンなら、みんな、ビートルズは好きだっていう前提も、考えてみると、おかしいものなあ。勉強になりました。

2010年5月 7日 (金)

◆GMO@下北沢440 5/6

風邪治らない中、いささかどうかとは思ったが、でも、出かけてしまった。身体の為だとか、無茶な理屈で。

◆GMO@下北沢440

(Grace(vo,ds,steel guitar) with 水谷紹(vo,g,sax,pf) featuring 奥田敏朗(6strings b,french horn))

お目当ては、Grace!パワフルなドラムスに、元気をもらいたかったのだ。それに、あのお人柄。何かしぜんなあたたかいオーラを頂ける。「殴られる人生」「私はそこへ行く気が知れない」などのオリジナル、「アローン・アゲン」などのカバーを織り交ぜ、楽しませて頂いた。パンチの効いたブルースとはまただいぶ違った感触。パンチがロック~ブルースなら、GMOでは同じ曲がパンク~ニューウェイブに聞こえる。だいたいの印象ですけど。

MCで「アローン・アゲン」は九重佑三子版とのこと。パンチで聴かせて頂いたことがあるが、実は、グレイスの詞だと思っていたっ。すみませんでした。・・・「アローン・アゲン」は、ニナ・シモンのヴァージョンがすごくいいんですよね。彼女も、歌詞を代えて歌っている。たしか、お父さんとの思い出・別れを歌った歌に変えていたんではなかったか。胸に染みたのです。

そして、水谷紹さん。一度でも水谷さんの生演奏を聴けば、ただ者でないと、わかる人にはわかる。それも、かなりわかりやすくわかる。そういうスゴイ人なのに、不思議なアマチュアリズムのようなものが彼にはあるのかも。乾いたユーモア、説明省略、思いつき炸裂、といった軽やかさと、切れのいいギター、気持ちよく通るマイクロフォンと相性のよい美声が同居する。パンク~ニューウェイブ~テクノポップとかの時代に一番よかった香りが、今ここにあるような気になる。同世代の愉しさということ。

だから、今夜の企画が、カバー中心だったのも、アマチュアリズムからダイレクトに納得なのだ。

小坂忠の「ありがとう」や、沢田研二「君をのせて」、ビートルズは2回演奏された「デイトリッパー」はじめ数曲。「アイ・シャル・ビー・リリースト」の日本語詞、素晴らしかった。

ちょうど命日が過ぎたところだったが、青木達之が高校たしか一年のとき、学園祭で演奏したのを眺めたのを思い出した。オリジナルはなくて、ジャムやザ・フーなどのカバーだった。そういうアマチュアリズム。しかし、せんだんは双葉よりかぐわし。光ってる奴は若い頃から光っているものなのだ。

今日のこのカバー中心のバンドが、学園祭に出てきた友人のバンドだったら、どうだろう?僕は、きっと、本当に夢中になっていたことだろう。

何回か、「アキレス最後の戦い」のイントロをつまびく水谷さん。この曲、グレイスさんのドラムで聴きたかった!!終演後、思わず、グレイスさんにリクエスト。そしたら、「私も聴きたかった・・・」とのことで、そうじゃなくて、グレイスさんは演る方でして・・・。

奥田敏朗さんの6弦ベース、そして、ホルン!これもまた、なんとも、このトリオの味で。がっちり支えておられました。

休憩時間、440の目の前の古道具屋で時間つぶし。アナログ・シングルを眺めていたが、1973年の高一コースか何かの付録本、ビートルズ特集を発見。こういう昔の本は、誤解の情報とか、その時代ならではの理解がいろいろあって面白いはずなので、水谷さんにさしあげようと購入した。本日のすばらしい爆音デイトリッパーの御礼。(それから、水谷さんには、昨年、私の甥のバリトンサックス吹きに東京中低域の素晴らしいライブを見せて下さった恩義もありまして)

ちなみに、開演前・休憩中に流れていたビートルズのリミックスのテープがえらく見事で、これは水谷さんの手作りなんだろうかと、ドキドキした。「グッドナイト」に「オクトパス・ガーデン」がかぶったりというもの。とても美しく楽しいものだった。以前、トリコミのライブの休憩時間には立花ハジメの『太陽さん』がかかっていて、ツボだなあって思っていたのを思い出す。柴草玲さんが開演前にニーナ・シモンの『ニーナとピアノ』をかけていたり、鈴木祥子さんの横浜美術館でのライブはランディ・ニューマンのセルフカバー弾き語りの『ソングブックvol.1』を開演前に流していたり、いろいろ嬉しいときがあるけど、『太陽さん』は、水谷さんがかけるってことがなんともうれしくて、特別な気分だったのだ。

たのしい夜でした。終演後、とっとと帰る。体調、随分よくなった気になっているが、果たして・・・。

眠れぬわけ

何かを分かち合ってしまったとき。分かり合ったのかもと思ったとき。

眠れなくなる。興奮して。

独りが当たり前なんですから。

ずっと孤独で来て、寂しいけど、だからって群れるなんて嫌で、いいさって、もう開き直り切って、それが常態だ。

友達。一人もいない。それでいいじゃないか。

なのに、おなじものに、おなじように、胸えぐられるような感動をしてるなら、奇跡だ。

でも、その一瞬に甘えない。

でもでも、仲間と思う!いや、同類?同志?いずれにせよ、もし本当なら素晴らしいなあ。奇跡だ!

でも、わからない。同じように感じるわけがないから。感じかた、感じることはそれぞれで違うはずだから。

そんな奇跡はあるのかね?

なくてもいいか。ぼんやりと、なんか同じ、なんか似てる、と思える幸せが大事なんだなあ。

やっぱり、友達いらないな。友情いらない。で、その結果、今日この一瞬だけだとしても、仲間。最高。そして、それを次の瞬間失うとしても怖くない。

何故なら、そういう奇跡の瞬間があったことの方がずっとずっと重いから!


若者よ、孤独に泣け。いいんだから。泣いていいんだから。だから、孤独に泣くな。・・・いやいや、こんな戯言、放っておけ。けちらせ。・・・あ。でも、できれば、優しくして。・・・けちらしかたもあるからさ。・・・いいけどね。

2010年5月 6日 (木)

◆小島麻由美 2010 Spring Tour@赤坂BLITZ 5/5

昨日まで3日間。沖縄で家族サービス。娘から風邪をもらってしまい、体調かなりおかしかったが、楽しみにしていたライブなので、出かける。

◆小島麻由美 アルバム「ブルーロンド」発売記念 2010 Spring Tour@赤坂BLITZ

(小島麻由美(vo,pf)長山雄治(Wood Bass)塚本功(G)清水一登(Key)国吉静治(Flute)八馬義弘(Dr))

小島麻由美さんのライブに出かけるのは、5年ぶりくらいになるのだろうか。今回、出かけた理由は、かんたん。「メリーゴーランド」という素晴らしい曲が昨年シングルで発売になって、それが聴きたかったのだ。新アルバムにも収録されたので、今回、当然やってくださった。照明に浮かび上がるメリーゴーランドのオブジェの影とともに。まわるまわる。来てよかった。

小島さん、かわらずマイペース。選曲も。

私は、『二十歳の恋』『さよならセシル』『me and my monkey on the moon』『マイ・ネーム・イズ・ブルー』といったアルバムが心底大好きで、だから『ソングズ・フォー・ジェントルメン』みたいな選曲のライブがサイコーという、軽薄なファンなのだ。だから、比較的新しい曲が多かった今日のライブは、そんなにワクワクってわけじゃなかったが、でも、やはりいいなああと思い、彼らの繰り出すビートに身をゆだねた。

今回のアルバム『ブルー・ロンド』からドラマーが代わってる。ASA-CHANGがドラマーとしては参加していないということなんだけど、アルバムではそんなに大きな変化に思えなかったが、ライブは、大きな変化になっていた。・・・ガツン、ドシン、バッタン、ヅカヅカヅカと来るところが来ないわけ。逆に、小島さんの音楽の繊細なところがじわんと聴ける仕組みになっていたかもしれない。過去の定番曲「パレード」とか「ラストショット」とかで、彼の太鼓がないというのは随分寂しくも感じてしまいました。

でも、もう10年以上も一緒になってる音だと、私には小島麻由美の音楽を聴くっていうのは、小島麻由美+ASA-CHANGの音楽を聴くことだったのかもしれないなあと。ああ、もちろん、ギターが塚本功さんから別の人に代わったら、それはそれでえらい変化だと思いますが。塚本さんの音には、今夜もしびれました。私としては、予定通り。ギター習いたいなあ。

で、それだけでも、変化ってあるんだなあと。うちも、実は、人事異動をすると、それだけで活性化したり、逆になったり、当たり前ですけど、変化するものです。これからの小島さんの音楽は、また、新しくなっていくのだな、楽しみだと、今日は思うことにいたします。

それにしても、いつもどおりの自然体。素敵でしたよ。

「ひまわり」うっかり泣きそうになった。小島さんのライブ、また行きたいな。

(追記)

某所より頂き物セットリスト

  1. 眠れない夜
  2. ペーパームーン
  3. 黒猫のチャチャチャ
  4. ブルーメロディ
  5. 恋の極楽特急
  6. 赤と青のブルース
  7. 月の光
  8. モッキンバード
  9. サスペリア!
  10. アラベスク
  11. メリーゴーランド
  12. 結婚相談所
  13. 黒い革のブルース
  14. ハートに火をつけて
  15. 嘘つき娘
  16. ラストショット!
  17. パレード
  18. 茶色の小瓶
  19. サマータイム
  20. 青いロンド
  21. ひまわり

アンコール

  1. 大きな地図
  2. 撃て!トランペッター

2010年5月 2日 (日)

◆美人デュオ 柴草玲・遠峰あこ@横浜FRIDAY 5/1

Fridayは、噂には聞いていたけど、今回初めて来ました。なかなか、雰囲気です。親父、歩き回り、なんちゅうか、いい湯加減である。横浜とも思う店だ。

◆美人デュオ 柴草玲(vo,pf,acc)&遠峰あこ(vo,acc)@横浜長者町FRIDAY

まず登場の遠峰あこさんは、アコーディオン弾き語りで自作の民謡とか大正歌謡などを歌われるお嬢さん。ふむふむ〜楽しかったです。声、好きです。

昔mixiやってたとき、マイミクに清人さんという女子高生がいた。大正から昭和初期の歌謡曲や映画人についてやたら詳しい女の子で、しかも美人だと風の噂に聞いて大層ときめいた。あっさり彼女もmixiをやめてしまったが、彼女ならこの遠峰さんをどう思うだろうとか、いや、このひと、清人さん本人では、などとも思った。

続いて、お目当ての、柴草玲さん。黒のワンピースでお綺麗でいらして、今夜も素敵でした。なんとなく、お元気そうで、よかった〜。ライブでは初めて聴かせて頂く曲も多く、今回、やっぱり出かけてよかったのでありました。共演者の個性に合わせての選曲、しかも出来立ての曲中心で、このクオリティ。天才なのだ。イヌラジ音頭も、たぶん初めて聴かせて頂いた。42の春には、じんとさせられた。充実の40分でした。もっと聴きたい!

最後は、おふたりのセッション。たのしかったなあ。おっと、今、娘に呼ばれまして、ここで記録をやめます。

いささか飲み過ぎた。やっぱりきっぱり断酒しよかなあ。

2010年5月 1日 (土)

ライブで禁酒すべきか?

長見順さんにならい、断酒日には、手帳に花丸つけてる。やればできるものだ。

だが、果たして、ライブではどうか?

実は、酒のせいで、ミュージシャンの方や知り合いに、いい気になってしまい迷惑かけてる気がする。失礼なこと言ったり。

酒癖がひどいとも思ってないけど、私は酒が一定量を超えると、記憶がなくなる。万引きしたとか、痴漢したとか言われても、否定できない。シラフならどちらもありえないし、酒が入ってもありえないと思うが、覚えていないのではどうしようもない。

日々の狼藉。大したことないとも思ったりするが。果たして??

自分としては、やっぱり飲みたいので、量を控えつつ、飲んでみたい。

でも、今日も既に三杯め。

いいライブでした。来て良かった〜。

エリントンを聴きながら

デューク・エリントンの24枚組のボックス・セットを楽しく聴いてる。iPodに全部入れてあって、年代順に半世紀分、RVCに残した録音を一応網羅してることになってるコンプリート・レコーディングもの。でも、この時代なら肝心なアレが入ってないじゃんとか気づくので、完璧盤ではないんだろう。

ともあれ、disk1から順番に聴いてるのだけど、なんだか幸せな気持ちになる。艶っぽさにとろける。お洒落で粋で美しいのは勿論、やっぱり色っぽいのだ。だから楽しい。人間くさい。

で、今、11枚目に入ったところ。ブラントン=ウェスター・バンドでビリー・ストレイホーンの曲が登場しはじめるあたり。

で、これを聴きながら、京浜東北線で関内に向かってる。今夜は、柴草玲さんのライブがあり、結局、行くことにしたのだ。

それにしても、「エリントンを聴きながら」と書くと、何をしてても、ちょっといい感じがする、のは私だけ?

ちょっといい感じの香りが漂う名前ではないかなあとか、思います。

5月1日に思う。

この一ヶ月は、ある意味、難しいことだらけで、煙草を前後に吸わない経営会議、、煙草を前後に吸わない営業・製造ミーテイング、、煙草を前後に吸わない朝礼、、煙草を吸わずに書く社内報原稿など。いちいち、これがしんどかった。

リズムも兼ねていたからだ。ニコレット中毒にもなりたくなくて、それに、こういう禁煙補助剤は、禁煙に失敗するからこそ長期販売されているのだと思うと、この類に頼ってニコチンを入れている限り、またいずれ煙草が欲しくなるはずと、禁煙初期にわずか用いたが、最近は食べていなかった。これを、昨日は、社内報原稿作成にあたって、久々に用いた。2錠。

なるべく使わない方がよいのは間違いない。

体調は、悪くない。いろいろいい。朝、目覚めが素晴らしくいい。これはわかっていたことだが、今回の禁煙で驚いたのは、歯磨きの際、歯茎から出血しなくなったことだ。常態化していたのに。これも煙草のせいだったとは・・・!

あとは、いろいろ上手に時間をやりくることだ。

昨日、ピアノ・レッスンは、月2回から月1回に変更して頂いた。

料理教室もあり、従って家庭での料理もあり、日々の筋トレもあり、ライブもあり、家族との時間もあり、ピアノの練習時間が問題となっていた。月1回なら何とかなりそうだ。

やはり、音楽は、こういう形でも手にしたい。わかりたい。少しでも本質に近づきたい。それで、音楽を勉強している。やめることはいつでも出来るから、もう少しがんばってみたい。

仕事とのバランスをどう取っていくか?これは大きなテーマだが、徐々に、真剣に取り組みたいところだ。

ライブは、今月も10本ほど聴きたいのがある。

5日、小島麻由美@BLITZ。

6日、グレースさんと水谷紹さん@440。

8日、柴草玲さん@JIROKICHI。

8日夜中、渋谷毅さん@アケタの店。

11日、パンチの効いたブルース@440。

15日、渋谷毅さんと小川美潮さん@スワン。

19日、シナプス@ピットイン。

20日、渋谷毅さんと平田王子さん@ラグタイム。

26日、エッセンシャル・エリントン@ピットイン。

27日、マルハウス@ピットイン。

29日、渋谷毅さんと津上研太さんのDuo@ノートランクス。

30日、月の鳥(できれば10日@なってるハウスも!)@アケタの店。

31日、トリコミ@440。

でも、何より、切符が取れれば、なによりも、24日、25日の小沢健二@中野サンプラザ。

今夜の柴草玲さん・遠峰あこさん@FRIDAYは、無理かなあ?いや、交渉だっ!よめさんと!そうだそうだ!(明日からの黄金週は、覚悟を決めて、ばっちり家族サービスなのですから。)

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