日曜日。ここまで断酒7日間(<その話題しかないのか。)。月末月初、無闇に仕事に熱中していたら、冷房負けで、ひどい風邪を引いてしまったこともあり、土曜日は、なんとか、娘の新体操の発表会を応援に出かけたものの、夜、ライブに抜け出すことは出来ず、寝込んでしまいました。せめて、日曜日の「しぶやさんといっしょ」には元気で出かけたいから。薬を飲んでたっぷり寝たので、回復。
日曜日とかの休日に、夜、(ライブに)ひとりでお出かけするって場合、昼間は、それなりに家族サービスを手厚くやっておくというのが、自分なりの免罪符なので、昼頃、ベッドからなんとか起きだして、少し離れたショッピングセンターに、娘の5歳の誕生日プレゼントとして、自転車を選びに、家族で出かけた。無事、よさそうなのが見つかり、注文。・・・もう自転車か。しかも20号とかいう結構大きいもの。補助輪つけてもらう。試乗している娘を見て、うるうる。
そのあと、奥さんの為に、買い物も付き合って、一旦帰宅。夕方5時過ぎ、私はひとり栃木を発つ。妻は、「パパは、お仕事があるのよ」と娘に。納得してくれて、「いってらっしゃ〜い」というわけで、いきなり罪悪感からスタートなのです。
本音は、家族で、このライブに来れると一番素敵ではあるのだが、娘もまだ4歳。夜更かしのライブは、ご迷惑をかける可能性大ということで、わたくしのみ。渋谷さん、どうかお元気で、このライブ、続けて頂きたいなあと、せつに願います。
でも、子供向けかと言えば、必ずしもそうでもなくて、「大人の中にある子供」向け、でしょうか。山下達郎に「僕の中の少年」という作品があるけど、そういう部分がやさしく刺激されるのです。
「しぶやさんといっしょ!!」の音源化は、リクエストが多いけど、渋谷さんはまずその気にならないだろうから、ちょっと考えられないのだけれど、もし、万一、そんなことがあったら、ライナーは、是非、山川啓介さんに書いて頂いて・・・とか、勝手なことを言いたくなる。もと録音の、ディスコグラフィーは、私、全面協力いたします。妄想です。
でも、妄想でなくて、渋谷さんに、折に触れリクエストした渋谷さんの作品を、ご本人に思い出して頂く形で、演奏して頂いたことが、たくさんあって、もう、本当にうれしくて、毎回、新曲を聴かせて頂く度に、感謝で緊張してしまう。過去、リクエストして、実際に、いつのまにか、レパートリーに加えて頂いた曲は、「月のうさぎルーニー」「青いシャツ」「おどれ!どんぶり」などがあって、このライブ、ご覧になった方はおわかりだと思うのだけど、これら、いずれも、実際に素晴らしい演奏で、もうなんだか、うれしくて仕方ないのでした。たとえば、「ルーニー」は「ほしのうた」とメドレーで平田王子さんの素敵な素敵な弾き語りになり、「青いシャツ」は、初演はさがゆきさんのもう本当に素晴らしい歌声で、そして、前回は大好きな柴草玲さんの丁寧な歌でも聴くことが出来た。更に、「おどれ!どんぶり」。今でも、思い出すのだけど・・・「「おかあさんといっしょ」で、最近、渋谷さんのどんぶりの歌、やってますよ。かぶりもので」ってお話したら、「え〜っ!あったね。そんなの。そんなの、やってるんだね。」と驚かれて、「今度、しぶやさんといっしょでもやりましょう」となった。それで、その会話からしばらくしてのライブで、この曲が初登場。小川美潮さんと外山明さんをメインヴォーカルに、かわいしのぶさん、藤ノ木みかさんのダイナミックな振り付きで、圧巻の名演。嬉しかったし、楽しかった。爆笑でした。しぶやさんといっしょで、外すことの出来ない名曲となりましたね。
そんなこんなで・・・やっぱり、しぶやさんのつくられた曲の美しさ・たのしさってことが、まず先にあって、そして、渋谷さんを囲む人間模様。ステージに、大好きな方達ばかりが並ぶ、そういうライブになっていて、毎回、ほんとうに、しあわせなのです。
「こんなことやってていいんだろうか」みたいなこと、渋谷さん、必ずおっしゃって、でも、その「こんなこと」の中に、音楽のしあわせの秘密があることを、また見抜かれていての言葉。すてきなのです。
◆しぶやさんといっしょ!!@合羽橋なってるハウス 9/5
渋谷毅(歌,p)
かわいしのぶ(歌,b)
藤ノ木みか(歌,per)
外山明(ds,歌)
ゲスト:
上村勝正(b)
小川美潮(歌)
さがゆき(歌)
藤本敦夫(歌,g)
大川俊司(b)
ちゃんと書くと、えらい量になるので、覚え書き程度に、感想を。
今日の新曲は、「くじらのバス」(おかあさんといっしょ)、「小犬と結婚なさい」(伊東きよ子)、「月が出る」(松木さより)。そして、藤本敦夫さんの「どこにもないランド」。・・・みんなみんな素敵なのでした。いつもの曲も素敵ですが、新曲は、本当にうれしい。声の至芸になってしまうさがゆきさんの「小犬」。みかさんの歌が実に素敵だった「月が出る」。よかったです!・・・藤本さんのアルバム『どこにもないランド』は、既に愛聴していて「小川美潮」という歌が、もうすごく好き。今日は、表題曲を聴かせて頂く幸運でした。「どこにもないランド」を聴くと、渋谷さん作の体操曲「あ・い・うー」を思い浮かべました。ここで演奏されるのが、ぴったりに思えました。小川美潮さんのバースデーライブ以来でしたが、藤本さんの素敵な笑顔にも、今回、癒されました。
まだ、聴かせて頂いていない渋谷さんの作品の中で、「しぶやさんといっしょ」のメンバーに是非聴かせてほしいなあって思っているのは、実は、まだたくさんあるのですが、とりわけ、貴月かおるさんの「私鉄の駅のそば」とか小原初美さんの「若さがあるから」とか、聴かせて頂けたらなあと願っています。どちらも山上路夫さんの希望に溢れた歌詞が印象的な、素敵な、かわいい歌なのです。映画「告白」の挿入歌「Milk」も、実は、しぶやさんといっしょでもステキなんじゃないかと思っていたり。それから、「つるべおとし」しばらく聴かせて頂いてないなあとか。渋谷さんの歌で聞きたいなあとか。・・・更に余計なことを言えば、「リンゴ村だより」を、渋谷毅オーケストラの演奏で聴かせて頂いたら、震えてしまうだろうなあとか。・・・心のリクエストの多いこと、臆面もないですね、いけません。・・・でも、本当は、この空間が愛おしく、いつもの曲でも、十分しあわせなのです。
今夜も豪華な内容で、曲数もかなりの数になったと思うんだけど、大好きな「雪はこどもに降ってくる」で終わり、渋谷さん式アンコールで「ふたりでひとつ」まで、すごくあっという間でした。たのしい時間は、あっという間に終わってしまうんですね。渋谷さん、今日のお酒のペース、はやかったなあ。私は、断酒が続いていますが、ほとんど酔っぱらいみたいな状態で、終始ゴキゲンでした。しあわせなんですもの。本当に。もうかなりお馴染みなんですが、そうなって、更に、味わい深く。なんてキラキラしたかわいいうたばかりなんだろうと改めて胸に染みました。
渋谷さんとメンバーとゲストの、やさしさに包まれる。・・・そういうライブなのです。
どういうやさしさかと言えば、おかあさんのやさしさでしょうか。時として強く厳しく気難しいが、でもやっぱりなにより優しい母親です。おかあさんといっしょ、ならぬ、しぶやさんといっしょは、そんなやさしさに包まれる夜なのでした。
休憩時間、しのぶさん、ゆきさん、美潮さん、みかさん、渋谷さんと、それぞれ少〜しずつお話が出来て、それぞれぐっと来てしまう。みんな、それぞれの人生、いろいろある中、楽しく美しい時間を提供してくださる。感謝の気持ちでいっぱいになる。・・・そういう夜でもありました。次回、12月のアケタの店での「しぶやさんといっしょ!のクリスマス」が、今からたのしみでなりません。それまで、どうぞみなさん、お元気で。