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2010年10月

2010年10月27日 (水)

◆清水くるみ(p)+伊東里栄子(b)「ロシュフォールの恋人たち同好会」@アケタの店・夜中 10/23

土曜日。夜中のアケタの店。毎月、渋谷毅さんのソロに出かけているのだけど、不摂生やらストレスやらで、体調管理が決して上手でない私は、この夜中のライブで、また生活のリズムが狂ってしまう。それでも、尚、どうしても聴きたいから、毎月、渋谷さんは欠かしていない。今月も行きます。で、他の日(毎土曜日の夜中)も聴きに行きたい演奏がたくさんあるのだけど、なかなか、根性が入らないのが現状なのです。

そんな中、真夜中の清水くるみさん。久しぶりに聴きに行ったのは、どうしても聴きたい演目だったからでもあるのです。「ロシュフォールの恋人たち」同好会。年に一度のペースとなっているので、この日を逃すと、当分聴くことが出来ない演奏となります。

「ロシュフォールの恋人たち」は、ジャック・ドゥミの名作ミュージカル映画ですが、なんと言ってもミシェル・ルグランの絢爛豪華でおしゃれな美しいきら星のような輝きの名曲名曲名曲群が、本当に素晴らしいですよね。私も大好きな映画です。

と言っても、私は、実は、清水くるみさんに、この映画のことを教えて頂いて、昨年初めて見たのでした。それも、映画館で。その顛末、というか、感想を、当時、私がやっていたミクシイ(退会しました)の日記から引用します。

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「ロシュフォールの恋人たち」 2009年02月22日03:55

妻と娘が実家に帰ってしまいました。単なる帰省ですが、これから2週間、えりちゃん中心世界から解放されますが、寂しいものですね。二人を羽田に送ってから、一人、銀座で映画を見てきました。

私がちゃんと映画好きと自称出来たのは大学卒業までで、その後は、数えるくらいしか映画館にも行ってないので、そういう男の感想だって、割り引いて読んでほしいんですが、・・・、よかったぁ。素晴らしかったです。めちゃめちゃ楽しかった。これこそ映画ってもんだよね、って思ってしまう、すっごく楽しい一時でした。劇中何度も何度も拍手贈りたくなってしまった。

僕がこの一年お世話になってる音楽家の皆さんのライブがありますよね。まさに、その感じでした。お酒飲んでいたわけじゃないけど、すごく、心地よく酔った。ずっと笑顔で見てた。とにかくぐっと来ました。とろけた。楽しかった!!

ミュージカルって、音楽次第と思っていますが、そういう意味では、ミシェル・ルグランの音楽が、なんてったって、素晴らしい。歌が主役の映画だもの。でもそれだけじゃない。ドヌーブはじめ出演してる誰もがいとおしくなった。ダンスがまた良くて、アメリカからジーン・ケリーお迎えしてのところも、敬意に溢れてる感じで。

フレンチ・ミュージカル映画の代表的な傑作なんでしょうが、僕は名前も知らなかった。(あ。シェルブールの雨傘は、子供の頃見ましたよ。明日、母と見てきます!同じ、ジャック・ドゥミ作品)

実は、敬愛する音楽家の方から、この作品のことを伺って、どうしても見たくなってしまったの。67年作品。俺の生まれた翌年だ。今回はデジタルリマスターされて色彩美しく蘇ってのリバイバルとのこと。

最高にかわいい映画。人生はいいもんだって思うなあ。

私の生涯でも好きな映画って言えるところに、堂々のランクインです。大好き!

くるみさん。教えて下さって、本当にありがとうございました!!!

楽しい映画です。まっすぐ素晴らしい。映画というのは、こういう、大人が本気になってつくるおとぎ話であっていいと思う。

この楽しさ、生きる歓び、のようなものは、ライブの楽しさと同じ。

底抜けに明るい夢の世界。だからこそ、我々の難しい人生の中で、見つけてしまった美しい花のようなもの。嬉しく楽しく美しく、しかるに、はかない。名作であります。 

近年見た映画の中でも最高の体験でした。ライブ感がすごかった。こっちも踊り出しそうだった。

映画館で2時間付き合うんだもの、幸せな気分になりたい。最高の音楽とともに!そういう期待に答える映画です。

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・・・というような感想を書いてて、熱狂のほどがわかります。

確か、くるみさんは、少女時代に、この映画に巡り合ったことが、音楽家を志すきっかけともなったと、ちらっと伺った覚えもある。そして、それは十分理解出来る、素晴らしい映画なのです。

そんなわけで、私も同好の士となりまして、この愛すべき名曲群をまとめて聴かせて頂けるなんて。しかも、清水くるみさんのピアノで!

「親子ほど歳の離れた」とはくるみさんのMCでしたが、同好会は、くるみさんのピアノと伊東里栄子さんとのデュオ。くるみさん、久しぶりに、じっくり演奏を聴かせて頂きましたが、情熱的で繊細で、やっぱり、本当に素晴らしかったです。笑顔の素敵な新婚の伊東さんは、すごく誠実な演奏という感じがいたしました。

原曲への敬意を込めて、大胆にその曲が、今に生きる音楽として「あるべき姿」への展開を試みられている印象です。そうして演奏される、大好きな「水夫、友達、恋人、または夫」「町から町へ」「双子姉妹の歌」「シモンの歌」「マクサンスの歌」。原曲は、楽しく、せつなく、かわいらしい曲ばかり。それが、鋭さを持ち合わせた重層の美しさへと昇華されていくような演奏。至福の体験でした。

ルグランは、実は、大体「枯葉」(5度進行)であったりしますが、今日、お茶目に、イントロで「枯葉」を奏でられた曲もあり、お茶目さに、ちょっとくすぐられました。

◆清水くるみ(p)+伊東里栄子(b)「ロシュフォールの恋人たち同好会」@アケタの店・夜中 10/23

開演前、ミルトン・ナシメントの「トラベシア」も演奏する予定とおっしゃっていて、楽しみにしていたのですが、それはなくなりました。しかし、十分満腹でした。

そう言えば、「ロシュフォールの恋人たち」。サントラは、昨年、『完全版』(2枚組)が出て、その内容を小西康陽が「薦めかねる」と批判していたので、改めて、以前の1枚もののサントラを購入。私は、映画が今にも始まって、どんどんつながっていくような『完全版』が、最初に聴いたこともあり、やっぱり好きだけれど、「サントラ」ってものが、またひとつの作品なのだと考えると、確かに、収録順も異なり、曲も厳選された1枚ものも、なんとも愛らしい。そんな感想を持ちました。

どんなに美しい作品(完成された映画とその音楽)がそこにあっても、その先、その作品に敬意を表して向かい合うならば、単になぞるような演奏をするわけにはいかない。小西氏のサントラへの思いも同じようなことかもしれないと、思った次第。

このデュオでの演奏は、徐々に「ロシュフォール」からの曲を増やしていく予定とのことで、確かに、他にも名曲多数。何年越しか、是非、全曲演奏されるまで通いたいと思っております。

「ロシュフォール」以外の曲では、満月ということで演奏された「ブルー・ムーン」が、素晴らしく美しくて、涙でした。くるみさんの演奏、次回がまた楽しみであります。

2010年10月12日 (火)

◆ツアー「メルシー兄弟と従姉」最鋭輝、山田晃士、柴草玲@宇都宮LUCIFER 10/11

月曜日祝日の横浜は、素晴らしい天気。家族で、ホテルを出て、赤レンガ倉庫のあたりを散歩。桜塚やっくん氏が、夕方からコスモワールドの観覧車の下でライブをするとのことで、ビラを配っていた。イイですね。女装。ただ、このやっくんについては、全く知らない。スケバン刑事のような写真は見たことがあったが、テレビ見ないので、どんな人なのか、さっぱりわからない。妻はだいぶ喜んでいたので、うまくツーショットの写真を撮ってあげられた。いい人っぽいな。苦労人と見たが、如何?

正直言えば、渋谷さんのライブが終わってしまったので、横浜に長居する積極的な理由は私にはない。でも、娘を連れて、コスモワールドで、少し遊んで、娘もおうちに帰ってビデオ(たまごっちのアニメ)が見たいとか言い出したので、栃木に戻ることにした。

そして、一旦、栃木の自宅まで家族を送り届け、更に、私は、宇都宮でのライブに向かったのだった。地元にあまり友達もいないもので、ひとりで行くつもりでいたが、今日になって、音楽好きな中学校の同級生がいたことを思い出し、連絡してみたところ、行きたいというのでお連れした。彼とは、地元の青年経営者の会で、四半世紀ぶりに再会したのだが、その後、娘の幼稚園の父兄会でよく顔を合わせていた。例によって、人付き合いを面倒がる質の私は、あまり突っ込んだ話もしていなかったのだが。今回、久々に、いろいろお話できたというわけ。不景気。デフレ。商売していると、いろいろ感じるところもあるが、でも、それを言ったら、言い訳になる上、役に立たないので、なるべく、そういう議論からは距離を置いているのだが、しかし、実際、本当に大変なんだなあと、話を伺うと、ゲンジツの厳しさが押し寄せて来た。そんな思いで、ふたり電車で、宇都宮に向かったのだ。

◆ツアー「メルシー兄弟と従姉」
(出演順)最鋭輝(vo,g)、山田晃士(vo,g)、柴草玲(vo,p,acc)@宇都宮LUCIFER 10/11

この日は、やっくん氏の目撃に続いて、お化粧ばっちりの最鋭輝さん、山田晃士さんのステージ。俺も、何だか、化粧したくなってきちゃった。若い頃、私は、銀行勤めをしていて、支店の旅行の宴会芸で、女装をさせられたことがあったのだが、これが、当時23歳くらいの私はやたら美しくかわいく仕上がってしまい、やばかったのを思い出す。そのとき、歌でも歌えとのことで、大好きなアイドル曲を選べばいいところ、チューリップの「心の旅」を選曲してしまい、外したのを、20年経った今も覚えている。「ああ、だから 今夜だけは 君を抱いていたい」って唄だ。財津和夫→松田聖子という連想だったのだろうかなあ、今考えると。無駄な記憶なり。

さて、最鋭輝さんのステージ。フリも、かけ声も、ばっちりやりました。東京でのライブだと、私もここまで出来ない。でもねえ、ここは栃木県。逆に、やらない方が恥ずかしいのだ。滅法、参加型のライブ。連帯感。変な集会の如きものでした。いや、変な集会そのものと言い切れる。楽しかった。酔いが回った。汗をかきました。モッキー。いいなあ。自分に投げ入れられた紙テープをご自身の終演後、自ら片付けているところ、美しかった。お人柄ですね。

つづいて、山田晃士さんのステージ。宇都宮の「女神たち」がやたら盛り上げてしまった最鋭輝さんの「グループサウンズ」のあと、極めてやりにくかったと思いますが、ぐいっと別世界に引き込むパフォーマンス。ぞくぞくいたしました。新生姜ファンと言って下さって、感激。照れました。手ぶらで来ちゃって、後悔。会社閉まってる日で、土産を準備できなかった。「ネコラジ」に期待。FM栃木の社長さん、よろしくお願いいたします。晃士さんは、去年とか、だいぶ怖い印象も持っていたんだけど、今年のメルシー・ツアーでは、常識人で、腰の低い、きちんとした人物だなあという印象に変わった。お化粧はすごいのですが。

トリが柴草玲さん。昨年12月のイベント以来、久々の宇都宮でのライブ。いきなり名曲「もてぎエンジェル」でスタート、「おぎくぼ」「雪」「金魚」そして、懐かしの「わーいわーい宇都宮」。おお!「さげまんのタンゴ」なしだと、見終わった感想が爽やか。穏やか。アップライトとは言え、生ピアノだったし、やっぱりよかったなあ。でも、今日の最鋭輝さんのステージから引き継がれたノリで「さげまん」だと、コール&レスポンスとかやたら盛り上がった可能性あり。たぶん、玲さん、ふだん「イヌラジ」を聴いてくれてるけど、なかなか東京までライブに行けないリスナーに聴いてほしい選曲にした感じだったかな。丁寧で、とてもよかったなあ。

「わーいわーい宇都宮」は、私の会社が番組を提供し始めた最初の放送のイヌラジ小唄で「わーいわーい続行だ」というタイトルで歌って頂いた曲でもあり、大変思い出深かった。

でも、今日は、栃木県民にファンの多い名曲「しもつかれ」を聴くことが出来なかったのは少し残念。この曲のことは、栃木県の福田富一知事にもお話してあって、是非お聞かせしたいと思っているのです。福田知事は、今年の初めから、「フードバレーとちぎ」構想を語っておられ、その関連で、栃木名物のしもつかれのコンテストをもっと盛り上げるべきとか、私ともいろいろ話したことがありまして、そんな流れで、この曲の話をしました。すごくいい歌があるんですよ、と。・・・玲さんに是非、音源化してほしい名曲なのです。

最後の共演曲では、前回同様、クラーベで拍子を取りたくなる玲さんのサルサ・ピアノも聴けた。また、玲さんの曲では「だれだっけ」を、観客総立ちで。異様な光景でしたね。爆笑でした。ツアー初日も、この日も、昨年盛り上がった三人でのダンスを伴った最鋭輝さんの歌は見られなかった。ツアー後半を楽しみに。もっとも、ダンスは、今日、私達自身、あきれるほど、しましたが・・・。私達、どういう集団だったでしょうね?

終演後、玲さんとも少しお話出来たのだけれど、前回、ツアー初日の渋谷で歌われた天童よしみの「マイ・レボリューション」の意味、教えて頂こうと思ったのだが、今回は、なかったので、聞き忘れてしまった。今も謎だ。・・・そう言えば、「My Revolution」と言えば、小室哲哉だが、彼の『罪と音楽』という本、最近読んだのだけど、面白かったなあ・・・。

柴草玲さんのライブを宇都宮で見られるのは、本当にうれしい。やっぱり非常に感慨深かったです。ありがとう!今度は、是非、玲さんのフルセットのライブ、是非、宇都宮で見たいです。

・・・知り合いも大勢いて、楽しくたっぷり飲みながら。結果、飲み過ぎました。しかも、時間を読み間違えて、終電に2分ほど間に合わず、タクシー1万2千円也。こういう無駄遣いは、本当にいけません。・・・翌日も、二日酔いで、いろいろ自己嫌悪。各方面に、電話で謝ったり。ものすごく反省して、再び、禁酒を誓うのでした。トホホ。

◆渋谷毅オーケストラ@関内ホール大ホール「横浜ジャズ・プロムナード」 10/10

三連休のまんなか日曜日。家族で横浜へ。みなとみらいのパンパシフィックホテル泊。何故、横浜かというと、私の都合。渋谷さんのオーケストラを聴きに来たのだ。妻と娘は、私がライブに行っている間、ホテルにチェックインして、近くを散策という流れ。私がライブを聴いている間に、娘が子役タレント・スカウトに声をかけられたそうで、詐欺みたいなものだと判ってはいても、まんざらでもないところが、なんとも親馬鹿だ。・・・毎回書いてますが、原則として、休日は娘のために過ごしたいと思っていて、それにライブが重なる場合、家族旅行と組み合わせるというのが便利で、今回もそうしたのでした。「今、何が一番大切か」みたいな基準が割とはっきりあるのなら、原理原則的に、そこに力点を置くのがよかろうと、まあ、思っている。・・・単に保守的なだけかもしれませんが。そんなわけで、娘との時間。そして、渋谷毅オーケストラ!8月17日以来。首都圏では久しぶりです。

横浜ジャズ・プロムナード。関内ホール。渋谷さんのオーケストラが始まるところで入場して、そして、終了したので帰った。本当は、同じホールで続けて、トリの板橋文夫さんのオーケストラも聴きたかったし、同じ日にさがゆきさん達のインプロのライブが横浜であって、それも行きたかったのだけど、そちらは、家族との時間を優先しました。

というのも、お目当ての渋谷オーケストラで、お腹一杯。ものすごくよくて、感動して、満腹だったから、かもしれない。

◆渋谷毅オーケストラ@関内ホール大ホール「横浜ジャズ・プロムナード」 10/10

(渋谷毅(P,Or)峰厚介(Ts)松風鉱一(Sax,Fl)林栄一(As)津上研太(Sax)松本治(Tb)石渡明廣(G)上村勝正(B)外山明(Ds) ゲスト:清水秀子(Vo))

何十回も聴いてるのに、なんで、泣くかな?酒を飲んでるわけでもないのに。・・・もう、本当に、大好きなのだ。素晴らしいのだ。これが、私が音楽に求める美の究極の姿なんだよなあとか、割とケーハクに、俺は思ってしまっているの。

渋谷さん、体調崩されたってブログで読んで、奥様のくるみさんからも、何度も吐いて大変だったと伺っていたので、少し心配していたのだけど、ステージではお元気そうだった。よかった~。

大好きな曲ばかり。もう本当に幸せ。

清水秀子さんのヴォーカル曲では皆さん見事なコーラスで。それから、最後の「トラブル・オブ・ザ・ワールド」では津上研太さんが冒頭のサビの歌唱を見事に。

今回、感じたのは、外山明さんのドラムスが、すごくしっくり来ていたこと。古澤良治郎さんから交代して直後の前回感じた「違和感」も、外山さんらしさが音楽的なふくらみに感じられて、その緊張感も楽しかったのだけれど、今回は、違和感はなくなっていた。そして、すごくよかった。「渋谷毅オーケストラのドラムス」になっていたような気がする。もちろん、外山明仕様で!

1時間半のステージ。時間が許せばもっとやって下さるつもりだったようで、惜しかったなあ。でも、いつもだと休憩が入るところ、通しでのステージ。長さを全く感じなかった。よかったなあ。しあわせだなあ。来てよかったなあ。ほんとによかった。お客さんも、普段必ずしも渋谷さんのライブに通ってる方々ばかりでなかったと思うんだけど、みんなすごくいい顔で、席を後にしていたような気がする。だって、すっごくよかったから。

名残惜しかった。次に、渋谷毅オーケストラ聴けるのはいつかな?渋谷さんのスケジュールには、来年まで、ないようだ。今から本当に待ち遠しい。

ミーハーで馬鹿丸出しの文章で、恥ずかしいったらないけど、いいものはいいんだからしかたないのでした。特別なものは特別なのです。そして、「恋」ってのはそういうものかもしれないなあ。・・・と、思うのです。

2010年10月 4日 (月)

◆ツアー「メルシー兄弟と従姉」最鋭輝、柴草玲、山田晃士@渋谷SONGLINES 10/2

土曜日。メルシー兄弟と従姉のツアー初日。週末のライブは、家族サービスを組み込むことにしているのだが、今回も、代官山で子供服を買って、夜だけ家族と別れライブ。そして、家族で東京に一泊。翌日曜日は、ディズニーシーに出かけて、ダッフィーちゃんの妹?シェリー・メイちゃんのポーチを手に入れてあげることにした。

今年は、クルマ移動が増えたので、たくさんCDを聴くことが出来、今年に入ってから既に500枚以上聴いている。CDは節操ない聴き方でいろんなひとの作品を聴いているのだが、今年に入って出かけたライブはすごく偏っていて、渋谷毅さんご出演のライブが29回、柴草玲さんご出演のライブが14回。そういう意味では、すごく保守的になってるのは間違いない。・・・ただ渋谷さんのライブの回数は年間200回以上で、ほぼ三日に二日のペースでライブがあるから、地方都市在住の身としては「追っかけ」ようもない。そう考えると、柴草玲さんのライブは、今年、首都圏でのライブのほとんどを観ることが出来ているので、半ば「追っかけ」に近い状態とも言える。

冷静に考えて、今、自分が音楽ファンなのかどうか心許ない。かつては、音楽が自分のなかの大切な部分を形成しているような気がしていたのだが、今はそうでもない。音楽があって助かるなあと思うことは多いけれど、音楽がなければ生きていけないとは、思っていない。

ただ、たのしみ、結構切実なたのしみとして、ライブの時間はあり、いちばん多くあたまにのぼる感想は、「しあわせ・・・。」だ。・・・でも、柴草玲さんのライブは必ずしも「しあわせ。」が先に来ない。むしろ、なんというか、毎回「ドキドキ」だ。最後まで「ドキドキ」で終わるライブもある。ちょっと目が離せない感じ。・・・プロのミュージシャンである以前に、誠実に、ひとりの人間であろうとしていらっしゃる。そこが、聴き手の自己完結を阻み、複雑さをもたらしてくれていると思う。・・・そんな、正直な世界だけに、柴草玲さん(の音楽)は、私が抱えている日々の問題を解決などしてくれないし、それを癒してもくれない。だが、そういう姿勢で、そこにいることが、逆に、嘘のない助けをくれもするのだ。

とはいえ、柴草玲は、語りにくい。柴草玲の良さを伝えにくい。それは、ファン泣かせだ。・・・だって、柴草玲さんについては、「(ときに自虐的な)笑い」とか「男達への厳しい視線の歌詞」や「演劇性」とか、そういうことで特徴を語りたい人が多いと思うし、それには、玲さんも応えようともするだろう。でも、たぶん、そうじゃなく、(つまり、彼女のステージにおけるエキセントリックな部分は、あくまで「部分」であって、それっきりの「本質」じゃあなくて、という意味で)「純粋」に、音楽家としての彼女、そして、ひとりの女性としての彼女のあらわれかたが、それは総合的に、魅力的なんだと思うのだ。そういう言い方をしてしまえば、あとは好き嫌いしか残っていないような段階。そこで「好き」なんだから、これは、しよーがないじゃあないか。(ちなみに、私は、柴草玲さんのライブに、いわゆる「面白さ」は求めていないのだった。彼女のファンでは少数派かもしれないが、笑いたくて、ライブに行くというのでもないのだ。・・・彼女のあらわれ方もいろいろなら、ファンもいろいろだ。ますます、どこに行くかわからないライブ。というわけで、やっぱり「ドキドキ」なのだ。・・・「昇り詰めて行かせて ハワイに行かせて」・・・というくらい。(これは岩崎良美の「どきどき旅行」。確か、安井かずみ・加藤和彦夫妻の名曲。))

そんなことを思いながら、先週に引き続き、週末土曜日の夜を、ひとり、玲さんのライブで過ごすことになった。

◆ツアー「メルシー兄弟と従姉」
(出演順)最鋭輝(vo,g)、柴草玲(vo,ep,acc)、山田晃士(vo,g)@渋谷SONGLINES 10/2 

玲さんのソロ・ステージは、わずか4曲。でも、今日は「富山哀歌」を、フルコーラスで初めて聴かせて頂いて、大感動だった。ああ素晴らしい。これぞ、柴草玲!それと、今日は、何故か、何十回も聴かせて頂いてる「ホテルおぎくぼ」で、私は泣いた。・・・そんな夜でありました。「しあわせ。」だったかも。

最鋭輝さん、山田晃士さん、それぞれのソロ・ステージ、三人の合奏、それぞれ、見応え、聴き応えありました。モッキー、ステキ、仲良くなりたい。山田晃士さんのギター、極上のカッティング、今日も怒濤でした。まさに、しびれました。ひさしぶりに、ライブでたっぷり飲みました。メルシー。来週は、宇都宮でも観せて頂く予定。

合奏の選曲は、ヒネリにヒネって、たぶん360度、回転したせいでしょう、ものすごくベタな曲ばかりに着地していて、この三人がと思うと、逆にびっくり。呆然。次回は、更にもう半回転して、俺たちを突き放しておくれ!!

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