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2010年11月

2010年11月25日 (木)

◆柴草玲/遠峰あこ@横浜FRIDAY 11/24

さて、最近は、平日夜のライブに抜け出す気力が乏しい中ではあるのですが、今夜は、柴草玲さんの永年のファンの女性と、貴重なるブツの交換がありまして、いえ、それだけじゃなく、出来れば聴きたいと思っていたからなんですが、横浜まで出かけることにいたしました。東京に入る混雑と東京を出る混雑とがダブルでかかってくるので、横浜のライブに夕刻栃木から出かけるのは、かなりの渋滞を覚悟しなければなりません。幸い、新宿で少々所用がありましたので、それを片付けて、それから横浜に向かいました。そういうやり方でもしないと、平日の横浜は、なかなか難しいですね。

だんだん夜の冷え込みが厳しくなってくるこの時期は、外出もおっくうでありましょう。今夜のフライデイは、少々寂しい入りでした。でも、演奏は、ホット。ほっと。

何度か書いていますが、遅れてきたファンの私は、柴草玲さんとの出会いは、昨年の3月3日。かわいしのぶさん目当てで出かけた「マドモアゼル玲とシノブプレ」のライブ@荻窪ルースター・ノースサイド(対バン:夢と書いてホシノと読む)だったのですが、そのとき、会場は満席。この女子高生コスプレ・デュオには、よくお客さんが入ることを「皆さん、一体、何を期待してらっしゃるのですか?」などと笑いつつ、イベントなどに出ると、お客さん、すっごく少ないときがあって、そういうときには、来てくれた数少ないお客様におしぼりを出して接待したくなりますね、などと話していたMCがいまだ忘れられず。それを、今夜、思い出した次第。おしぼりは出ませんでしたが、「心のおしぼり」熱いのをありがたく頂きましたよ。

でもね、集客よりも、まずは、やりたいことをやることでしょう。自由の代償は、たくさんある。そんでも、大切なのは、「自由」だったりもしますね。

前回挨拶できなかったので、玲さんとお話するのは久しぶりとなりましたが、笑顔が素敵でした。制作の完了と長いツアー(鈴木亜紀さんとのナカユビ・ツアーと、メルシーツアー前半後半)が全部終了したことで、肩の荷を下ろされてのことでしょうか。おめでとうございます。今日刷り上がって届いたばかりという新譜「さげまんのタンゴ」のフライヤーをゲット。とてもうれしい。

◆柴草玲/遠峰あこ@横浜FRIDAY 11/24

遠峰あこ(vo,acc,per)
柴草玲(vo,ep,acc)

まずは、遠峰あこさんのセットから。アコーディオン民謡!遠峰あこさんの唄を聴かせて頂くのも、毎回この共演@フライデイですが、3回目となりました。知ってる曲が増えていく。「野毛でハイボール」で、声が裏返るところは夢に出そう。快感。前回、すごく共感した「すっぽんぽん節」聴けて嬉しい。裸でなにが悪い!ちょっと前の総務大臣鳩山邦夫に投げつけてやりたい、歌詞ですわ。毎回聴かせて頂いている「やあさかりんりん」今日も素敵で。たしか、お祖母さんの詩に唄をつけたとおっしゃっていたと思うんだけど、あこさんの裏返る声がとても美しい。たゆたう感じ。しあわせです。なんじゃわれコールは、私は、口パクで。それから、「自画像」というシンガーソングライター的な曲が、とても儚い美しさをたたえていた。あこさんの別の側面を見せて頂いたような、せつない気持ちになりました。あのフライデイのステージの端に、和装でアコーディオンを抱えてすっと立つ姿、俯瞰したときに、とても素敵な、絵になるなあと思いつつ、眺めておりました。今夜も、まったりさせて頂きました。ありがとうございました。

さて、続いて、柴草玲さんのセット。「ざしきわらしのうた」「もみぢ」「雪」「Dear Ellen」「たたみちゃんのテーマ」。今日は、なかなか聴けない曲が多くて、やあ、来てよかったなあと。山村紅葉を知らない私にも「もみぢ」の可笑しさはなんとなく。「こきりこ節」の「ででれこでん」が恥ずかしかった辛酸なめ子の乙女心と同じもの、私もいまだに。故に、玲さんからリクエストされたる「もみぢコール」は、低音でお応え致しました。ディア・エレン。本当に久しぶりに。こういう美しい曲を、あるがままに美しくやってくださる玲さんが好き。エレンが誰かも知らない私でも、この歌はせつない。一番盛り上がったのは、先週のメルシーに引き続いて聴けた、大好きな「たたみちゃんのテーマ」でした。

続いて、お二人のセッション。なんと、嬉しや、ミュージック・ヘアーのアルバム『ピリーソウル』から「鴨ネギ音頭」でスタート。玲さんの曲では「オキナワで二番安いシーサー屋のおじいは言った」「どっちがしょぼいかな」「ヒナのうた」。あこさん主導の民謡も交え、楽しいセッションでありました。

そして、今夜、一番盛り上がったのは、アンコールの「さげまんのタンゴ」の共演でしたね。アンコール、あって良かった~。初めて聴く方には、やはりインパクトは強烈でしょうから。・・・フライデイなので書きますが、クレイジーケンバンドの横山さんが、「1107 イイオンナ」のシングルのカップリングで、アルバム『ミント・コンディション』を紹介するDJコーナーがあって、そこで、横山さん、「歌詞は経験に基づいてるんですか?」とか聴かれるけど、事実ばっかりってわけじゃない、フィクションも入ってると、話していて。「あんまり、事実で、歌詞書いちゃうと、生々しくなっちゃうでしょ」と、お客さんを意識した発言があった。横山剣という人のプロフェッショナル精神のあらわれで素敵なんだけど、その辺、玲さんは違う。柴草玲さんは、ノンフィクション・シンガー・ソングライターとして、「事実」に基づくうたと宣言、故に、その「生々しさ」の方を、お客さんにもある意味突きつけてる形を取って、そこに、そうであればこそ香るものを現出させているんですよね。まさに、生々しくね。だから、そういう世界だから、そりゃあ、聴き手にもしんどさはある。しんどさと共にあるたのしみ。変な意味じゃなく。柴草玲のプライベートへの覗き趣味とはまた違うのだ。遠峰あこさんも、最近、共演をきっかけに玲さん中毒で、ライブにも出かけられるそうで、「目が離せない」っておっしゃっていたのだけど、私達ファンも「わあ、どうしようどうしよう」ってところがあって、でも、どうしようもあるはずもないんだから、全然いいんだけど、うん、でも、「目が離せない」って表現は、やっぱりぴったりですよね。・・・でも、ファンとしては生々しさはやっぱりしんどいから、玲さんがフィクション・シンガーであってもいいのにって、思ってるのは、本音なんですが。エキセントリックな部分を見せなくても、素晴らしい音楽家であることは確かだと思いますから。・・・一応、今後、期待の展開としては、新譜『さげまんのタンゴ』がブレイク。ステージでは、「さげまん」的な柴草玲を期待する新しい聴衆に向けて、あくまで、まっとう・シリアス・音楽家の柴草玲を提示、みたいな、がっつりした「裏切り」を見たいなあって、思います。

ただ、私も、仕事してても思うことなんだけど、いわゆる「世間」って、さっぱりわからない。「ヒット」と切り離せないのが「世間」の評価ってわけだが。だけど、そんなもの、すっごくどうでもいいようなところに来つつある。もはや、世間なんて、実体があるような、ないような。・・・例えば、若い頃、毎年楽しみにしていた「紅白」。そこに「世間」があるのかどうか知らないけど、似たようなものとしての「紅白歌合戦」。たぶん、そこには、もう、それが「紅白歌合戦」であるという以上の何かなんて、もうないんだろうと。もう一回、俺たちは、経済的なことひっくるめ、やり直すタイミングに来ているんだと。だから、柴草玲さんみたいな個性的な音楽家は、いやしないんだが、それを奇特と見るのではなく、そのひとそのものとして、自分の中に再構築していく試み。世間なんてものと、ずっと離れたところにある、よきもの。うん、よきもの。売れようが売れまいが、お客さん多かろうが少なかろうが。・・・そんなこと考えさせられちゃう。やはり、柴草玲さんは、(少なくとも私にとって)スゴイんだよなあと、ひとり、得心するのでありました。

この日、ブツを交換した玲さんファンの女性とお話ししてて、彼女は、最近ペルーに10日ほど旅行してきたんだそうで、私も、話を聞きながら、頭の中だけ、ペルーに出かけてみた。そういうところから、我々の今こうして当たり前にいる社会生活を眺めると、これがこうでなければならないなんてことは、どこにもないって気づかされるんだろうなと、そう思った。こういう夜は、得難いなあ。自由に憧れ、しかし、自由を手に入れることを恐れる日々は、これからも続くんだろう。

明日の朝に備え、深夜、横浜から栃木にクルマを吹っ飛ばす帰り道。何故か「翼をください」を、口ずさむ私。

  いま富とか名誉ならば
  いらないけど翼がほしい
  
  子どものとき夢みたこと
  今も同じ夢に見ている
  
  この大空に翼をひろげ
  飛んで行きたいよ

  悲しみのない自由な空へ
  翼はためかせ
  行きたい

(作詞 山上路夫 作曲 村井邦彦)

自分でも、書いてて、なんのことやらわからない。今日は、書き散らかしたまま、終わりにします。柴草玲さんのライブ、次回は、お待ちかねのノエル。たのしみです!

2010年11月22日 (月)

◆渋谷毅(pf)ソロ@西荻窪アケタの店・夜中 11/20

土曜日。この日は、妻が東京に出かけていたので、私が留守番で、娘と日中ずっと遊んでいました。楽しい休日でありましたが、この数日、夜間はよく歩いているものですから、疲れが出まして、妻が帰ってきて、外食してからは、先に一旦休ませてもらいました。で、午後6時頃から10時頃まで4時間ぐっすり。で、妻に起こしてもらい、顔を洗って、西荻窪に向かいます。

渋谷さんのライブ、また随分久しぶりになってしまいました。前月のアケタの店・夜中のライブ以来。

考えてみると、この間、丸々3週間、いろいろありました。月初には台湾出張で、例年にない、はらわた煮えるような交渉に、ぐったり。一方、動き出した新製品に課題があふれる中、家庭ももろもろあり。しかし、まあ、みんな取り敢えず健康なんだから、よしとしなければなりません。

渋谷さん、ブログの更新がやや寂しく、少し心配していましたが、お元気そうでした。ブログは、ツアーが多いので、更新頻度が落ちたようです。今夜も、お客さん20人ほど。時刻を思うと、大勢のひとで溢れています。

◆渋谷毅(pf)ソロ@西荻窪アケタの店・夜中 11/20

前半は「モンクス・ムード」「ミステリオーゾ」「ボディ&ソウル」「アイ・ディドゥント・ノー・アバウト・ユー」「ステラ・バイ・スターライト」の5曲、セットとしてはだいぶ短めだったのですが、メロディをあまり弾かれなかった「ステラ」が、とりわけ素晴らしく美しくて、この曲で、一旦休憩は、納得なのでした。

実は、休憩中に、渋谷さんを囲んでいろいろお話するなかで、私、前の日記に書いた日野原重明さんの講演にいまだ引きずられていまして、その話題から、「健康」方面の話へ。私、半年前から煙草をやめて太った分を一気にデリートするような、急な痩せ方を、今のダイエット(ウォーキングほか)でしているものだから、「確かに、痩せたね」と、皆さんから言って頂いて、うれしかったのだけれど。でも、渋谷さんの前で「健康」の話をするのは、どうも「年寄り扱い」しているようで、ちょっといかんなあと、自分では思っていて。(お身体大事にしてほしいなあって、思っているだけなんですけれど。)渋谷さんが、この3年ほどで、自然に10キロほど落ちちゃったと聞くと、ドキドキしてしまう。

休憩後、後半は、「ダニー・ボーイ」「スター・クロスト・ラヴァーズ」「マイティ・ライク・ザ・ブルース」「マイ・マン」「ジャスト・ア・ジゴロ」「メモリーズ・オブ・ユー」「ロータス・ブロッサム」「ルッキン・グラス」そして「ビヨンド・ザ・フレイムズ」の9曲。素敵でした~。でも、実は、この後半は、いろいろ思うところが急に溢れてしまい、冷静に聴けなかった。集中できなかったのに、優しく包まれた。それは、いつものように。

音楽は、そもそも演奏の善し悪しとかって当然あるわけですが、それ以上に、聴き手のコンディションも善し悪しがあって、個人にとっての音楽体験の価値は、そういうものと無関係ではありません。いつも、柔軟さや余裕をもって、自然に、音楽と向かい合えるようになりたいものだと、願います。私の日々は、得難いことに、素晴らしい演奏に触れているのは間違いないのですから。勿体ない、と思います。

この夜、渋谷さんから「しぶやさんといっしょのクリスマス@アケタの店」のチラシを頂きました。藤ノ木みかさんのクリスマスツリーをモチーフとした絵に、すっごく綺麗に塗り絵してあったのだけど、渋谷さんがご自身で塗られたとのことでびっくり。大切にしよう。私には、毎回特別に、2・3枚余分に下さるのです。それは、家に帰って、娘と塗り絵を楽しむため。それで、まだ塗っていないのも、頂きました。うれしかった・・・。

終演後、MCで、その「しぶやさんといっしょ」の紹介もされていました。「遊びでやってるライブです」との紹介。「あ、他のライブも、みんな遊びみたいなものですが」と付け加えられていたのも、なんとも渋谷さんらしく、やっぱり、にっこり、静かな、あたたかい気持ちになって、帰路につきました。

翌日の日曜日、我が家では、クリスマスツリーが引っ張り出されました。その他もろもろ。それにしても、何年か前、ダルビッシュとサエコが結婚してマスコミがミョーなお祝いムード一色のとき、野村克也だけはボソッと、しかしきっぱりと「ミステイク。」と評していたのが、思い起こされる今日この頃でありますね。ボソッ。

2010年11月18日 (木)

◆ツアー「メルシー兄弟と従姉」山田晃士、柴草玲、最鋭輝@下北沢440 11/17

最近、ライブには、なかなか行けませんで、このブログの記録も内場になってきました。今日は、東京で食品業界の会合がありましたので、それにかこつけて、下北沢440に出向けることになりました。

ライブに出かけないと、元気なのか、なにやってるんだという感じがしますので、近況を。

最近、何やってるのかと言いますと、まず、「家事」系で、「子供と遊ぶ」「食器洗い」が日課になり、ときどき「料理」つくってます。休日は基本的に家族優先です。

次に、「運動」系で、ひとり夜中に歩いています。娘を寝かせてから、毎晩、一時間弱。前にも書きましたが、「中年化」の波に抗っている姿です。おかげさまで体重も徐々に減ってきました。一ヶ月もすると、結構な効果があらわれるのを、6年前に、経験済みです。見ていて下さいまし。(同じウォーキングを1ヶ月半やって体重9キロ落としたのは、まだ30代のときでしたから、今、同じ効果は望むべくもありませんが。)

あとは、「音楽CD」、相変わらず、移動時間中心ですが、よく聴いています。今年に入ってから聴き通した音盤の枚数も700枚ほどになりました。最近はご無沙汰だったフランク・ザッパやセックス・ピストルズ、ジェイムス・ブラッド・ウルマーなんかを急に引っ張り出しているのですが、そのわけは、運転中の眠気覚ましのためです。

楽器の練習の時間はなかなか取れず、さっぱり上達いたしません。難しいんですね。

あとは、仕事ですが。ひさしぶりにヒットの兆しのみれる商品が出てきています。でも、業績は、「川上インフレの川下デフレ」という状況に、世間並みに、苦しんでいます。原料価格高騰下にありながら販売価格は低価格競争、というわけです。生産拠点も一カ所、整理統合することといたしました。しかし、元気出していかねばなりません。

どうでしょうね、やはり、娘との時間に尽きますね。ほかのことと、比較のしようもありません。なのだから、基本、最優先で、と考えていますが、あんまり、べったりでもね・・・あんまり、甘やかしてもね・・・と思いつつ、であります。

5歳。本人にとってはいずれ忘れ去ってしまうような時間なのですが、親の私にとっては、かけがえのないひとときであります。家事をやるようになったのも、なんというか、子供と遊ぶ時間の正当化のため、自分なりの妻に対する落とし前であります。半年前にタバコをやめたのも、娘の将来の姿を見たいからですし、身体を鍛えてるのも、「カッコいいパパ」がやっぱりいいでしょうということも大きい。ライブ遊びも、音楽CDも、楽器も、娘に、自分なりに好きなことをやっていいのが「人生」だよと、伝えたくてやってる面もある。仕事は、娘のことを思うと、もう少し、しっかりやりたいと、常に思っている。全く満足してません。つらいとこ。相変わらず、「自分」が何処にあるのか、さっぱり見えない、芯の座っていない男であり続けているのだが、今は、そういう感じであります。

なんだかねえ、馬鹿だけど、せつないもので。ビリー・ホリディの「ヒー・イズ・ファニー・ザット・ウェイ」の感じなんですわ。コモドア盤での名唱です。ステキな彼が、こんな私に夢中になっていて、それは可笑しいくらいという歌が、でも、そういう幸せはいつか終わってしまうに違いないって、感じさせる歌唱だと、随分若い頃、大和明さんの解説で読んで、同感し、ビリー・ホリディの偉大な資質に恐れ入ったのだけれど。同じなんですわ。最近、頭によく浮かぶんだ、あの歌が。娘とのラブラブな感じは、いずれ終わってしまうものなんだよなって感じ。そういうせつなさね。しかし、それは、人生が、いずれ終わってしまうというせつなさと同じね。別に珍しいことではありませんね。すべての人の人生に終わりは来るんですからね。人生はブルース。さよならだけが人生ね。

「親馬鹿」或いは「馬鹿っ父」の近況は、ここまで。

今日は、食品業界の集まりがあって、そこで聖路加理事長の日野原重明先生の講演を聴いてきた。ああ、すごい。素晴らしい。なにがって、こんな99歳、見たことない。話の内容よりも、まさにかくしゃくとして、見た目60代くらい、話しぶりまるで30~40代のような、数えで百歳の現役の大病院理事長。お話もすばらしかったですが。実際に目にすることが出来たことが大きい。日野原先生おっしゃるには、今、体重が30歳のときの自分と比べて増えているなら、運動するか、食事を減らしなさいとの由。う~~む。30歳を基準に据えているところがスゴイ。俺も、「30のときの魂と肉体」をひとつの基準にしよう。忘れないようにしよう。さっき、「中年化」なんて書いたが、戦いますよ。柴草玲さん(17)とかわいしのぶさん(17)のデュオ「マドモアゼル玲とシノブプレ」は「永遠の17歳」だけれど、俺はそこまでは無理として、でも「永遠の30歳」くらいは、やりゃあ出来るんじゃないかと、この講演聴いて思ってしまった。いい講演だったなあ。

さて、そんな感動の講演のあと、下北沢に移動、行ってきました。清水おさむの『美しい人生』に載ってるえげつない見せ物小屋の旅芸人(?)のような異形の3人を囲む、夜の、イケナイ集会。メルシー兄弟と従姉の2010年ツアー・ファイナル。

◆ツアー「メルシー兄弟と従姉」
(出演順)山田晃士(vo,g)、柴草玲(vo,p,acc)、最鋭輝(vo,g)@下北沢440 11/17

今回のツアー12公演のうち、結局、関東の4回(渋谷・宇都宮・横浜・下北沢)を全部聴いてしまった。つまり、打率.333。モッキーの踊りも覚えるわけですよ。

いつものように、「男と女」をBGMに3人登場。「キネマの天地」の替え歌「メルシー兄弟と従姉のテーマ3」の合奏からスタート。最終日の今日、出番は、「兄・従姉・弟」。皆さんご一緒に。「兄・従姉・弟」。

ソロコーナーは、まず、兄。山田晃士さんのステージ。長身の脳天から剛速球が飛んでくるような歌声、今日も堪能。心の闇をえぐられるような、不思議な体験を今日も。私、彼の歌とギターにちょっと中毒気味になりつつあります。「布施明」の一番いい部分に通じるものがあるような気がします。今夜はおっしゃってなかったけど、前3回とも、晃士さんは、最初の合奏部分で、「私達3人が、1年のうち最も音楽から遠くなる瞬間」が、このメルシー・ツアーだと、おっしゃっていたと思うのだけど、晃士さんのステージは、毎回、がっつり音楽的に響いて、じゃあ、普段のライブはどんななんだろうと、興味津々。近いうちに是非。

続いて従姉。玲さん。いきなり「ゴルゴ13のうた」のカラオケでヴォーカル&ダンスでフルコーラス!鞭を振りながらの歌唱に驚く。ピアノ弾き語り最初の曲が「たたみちゃんのテーマ」。ピアノの切れ味鋭い!玲さん、好調かも。この歌、好きなんですよ。ぐっと来る詞。風呂上がりに、崩れかかった人生を見てしまう。うむ。そういうこと、ある。長編即興「メルシー号は行く」そして、「さげまんのタンゴ」。・・・ツアー完走おめでとう。新作CD+DVDほぼ完成、おめでとうございます。挨拶できませんでしたが、祝意を伝えたくて、今夜は来訪しましたよ。

トリが弟。最鋭輝さん。モッキー。今夜もステキでした~。今日も、かけ声やフリもして、テープも投げて、たのしかったなあ。私は、歌謡曲も相当好きで、橋本淳・筒美京平コンビの「海岸線のホテル」が最近の曲ではお気に入り。ねらい所は、モッキーと同じようなGSノスタルジー。この大作曲家・大作詞家であるご両名に、モッキーの作詞作曲のキャッチーさは、決して負けていないと思います。フリ付・イベント付の分、モッキーのライブに軍配。このツアーで、しばらく見れないのは、ちょっと残念。

合奏。おお!最終日まで残りましたね「どうにもとまらない」。それぞれのオリジナルからは、晃士さんのと最鋭輝さんのはいつもの曲。どちらもすごくいいんだ。晃士さんの曲は玲さんのサルサピアノをフィーチャー。最鋭輝さんの曲は、玲さんのセリフをフィーチャー。私の玩具になりなさい。ゾク。・・・玲さんの合奏曲は、関東では初めてのメルシー合奏版「ヒナのうた」。晃士さんのグワグワ・コーラスが怖い。今年のツアーでのオリジナル曲、でも、もちろん、すっかり覚えた「いつも心にメルシーを」で本編終了。アンコールが、復活した「千の風になって」。最後も、復活していた「そっとおやすみ」。

ああ、終わっちゃった。20カ所は回りましょうとおっしゃっていた来年が待ち遠しい。FRIDAYでの「伊勢佐木町ブルース」の再演は、来年のメルシーツアーに期待。昨春、昭和歌謡祭での青江三奈メイクのばっちり決まった玲さんのステージが懐かしい。メンバーはじめ、今日集まった方々にも見せたかった舞台でしたよ。

みなさん、次回お目にかかるときまでどうぞお元気で。4回ともすっかり楽しませて頂きました。メルシー!

例によって、飛んで帰りました。平日ですからね。・・・そして、また日常が始まるのです。

2010年11月 2日 (火)

◆渋谷毅(pf)ソロ@西荻窪アケタの店・夜中 10/30

夜中11時前に横浜を出て、西荻窪には、12時前に着きました。ああ。12日以来、ほんっとうにひっさしぶりの渋谷さん。12日は、ホールだったから挨拶もしていないし、そういう意味では、お目にかかるのは9/25以来ということになります。もう、はやく聴きたくて仕方がなかった。

10月のスケジュール帳には、この日まで行くつもりになっていた渋谷さんのライブが、12日のWMA、13・14日の月の鳥、15日の古澤良治郎さんのセッション、16日の酒井俊さんとのデュオ、17~23日は中国湖南省・あと名古屋の出張だったから仕方ないけど、29日のさがゆきさんとのデュオも。行く予定になっていたのだけど、ぜ~んぶ行けなかった。実は、その辺、夕飯いらないよと、妻にも了解は取ってあった。でも。心配かける意図はないんだけど、あんまり体調もよくない。やはり、特に、平日は、栃木から東京まで出かけて夜中に戻ってくるのは、精神的にも少々無理がかかっているようで、体調と家庭と仕事、即ち「生活」を優先することにしたのだ。でも、すごいな。渋谷さん。ファンとして聴きたいなって思うライブが、毎日のように、ある。東京に住みたいな、と改めて。東京に引っ越そうかな。栃木と夜な夜な往復するのは、同じだもんな。あ、それじゃダメか。

先月の記録には、「飛び入りゲスト」と書いた松倉如子さん。今夜は、光明寺で、渋谷さんとデュオのライブがあった後に、いらしてて、後半に3曲。すごくよかった。この日は、「飛び入り」じゃなかったかな。先月、予告もされていましたから。デュオのライブ後だから、楽譜もあって、渋谷さんの染みるようなピアノと、響き合う松倉さんの優しい歌声。優しい優しい空間でした。

◆渋谷毅(pf)ソロ@西荻窪アケタの店・夜中 10/30
ゲスト:松倉如子(vo)

この夜は、すごいな、20人以上のお客さん。渋谷さんの音源では、『渋やん』のピアノだけ、響きがなんか違いますよね、クリアというか、やや鋭さをもった美しい音がキラキラ響く。今夜のアケタの店は、不思議に、そういう感じの音がしました。台風のせいかな。或いは、調律?それとも、渋谷さん。それとも、私の体調なのでしょうか。

選曲も、いつもと少し違う感じで、いろいろうれしい気持ちでした。やっぱりいいな渋谷さん。壁に貼られた「しぶやさんといっしょのクリスマス」のチラシを眺め、今年ももうすぐ終わるんだなあと。今回は、藤ノ木みかさんによる、クリスマスツリーをモチーフにしたチラシです。とてもかわいい!

でも、終了2時半。朝も4時間くらいしか寝ていないで、長時間の運転でしたから、やっぱり身体はきついですね。一気に睡魔が襲う中、妻子が寝て待つ佃の宿へと、再びクルマを走らせるのでした。

実は、この翌日も、アケタの店でアケタさんのライブを昼に聴いて、夜は、下北沢ラカーニャで、渋谷さんと小川美潮さん、金子マリさんの「両手に花」を聴きに行くつもりだったのだけど、翌日、また体調がたがたで、全部やめて、栃木に帰ることにしました。翌日1日の月曜日は、朝7時50分くらいから全社朝礼があるので、ちょっと無理だなって感じになってしまった。でも、日中は、豊洲で「ハートキャッチ・プリキュア」の映画にお供し、更には、原宿の「たまごっちデパート」にお出かけ。家族サービスは、そこそこしていますね。娘の笑顔のためならね、そりゃ多少の無理はしますよ。でも、自分の笑顔のためだけだとなると、身体が固まるようになってきた。ちょっと悔しい。身体鍛え直したい。

奥田民生は、
「僕らは自由を 僕らは青春を
 気持ちのよい汗を けして枯れない涙を
 幅広い心を くだらないアイデアを
 軽く笑えるユーモアを うまくやり抜く賢さを
 眠らない身体を すべて欲しがる欲望を」と
青春讃歌で歌っていたが、しかし、それはイージューの歌。

44歳。中年期の憂鬱は、まだ始まったばかり。
もはや「眠らない身体」は望むべくもないけれど、
「うまくやり抜く賢さ」くらいはね。

できれば「軽く笑えるユーモア」込みでね。

そうやって乗り切りたいな。

◆ツアー「メルシー兄弟と従姉」最鋭輝、柴草玲、山田晃士@横浜FRIDAY 10/30

土曜日です。いやはや。忙しい日々です。10月の最終週は、多少楽が出来るかと思っていたのですが、前週まで繰り返した旅の疲れが、季節の変化とともに出て、仕事も十分はかどらずに、気ばかり疲れて、月末を迎えることになりました。金曜日が自分にとっての最終営業日、社内報の原稿を仕上げたのが夜中の12時を回っていて、翌土曜日は、寝不足のまま、東京に向かいます。高校・大学時代の友人の結婚披露パーティーに出席。それも下北沢440でしたから、まるでライブに来たかのようでした。実際、新郎を含め、演奏があって、出演された方々、皆さん、達者な演奏で、楽しかったです。妻子連れで、出席したのだけど、娘5歳にとっては「はじめての結婚式」。こういうパーティはレアであること、いずれわかるでしょう。

それから、妻子と約束していたレストランで夕食。それから、私は一人、横浜に向かいます。台風のなか。

◆ツアー「メルシー兄弟と従姉」
(出演順)最鋭輝(vo,g)、柴草玲(vo,p,acc)、山田晃士(vo,g)@横浜FRIDAY 10/30 

メルシー・ツアー。今年、3回目の鑑賞となりました。そうですね。一番、良かったかな。クルマだったので、今年、はじめてシラフで見ましたが、気分は上々でした。

最鋭輝さんのソロの感想。私は、宇都宮で吹っ切れた状態が継続しまして、歌い、踊り、テープを投げ入れ、と、諸々、今回もさせて頂きまして、大変楽しく過ごしました。もうすっかりお馴染みの名曲揃いであります。彼のCD、『極楽蝶』と『メルシーマドモアゼル』は持っているのですが、今日、やったのとか、実は、全曲欲しいんですよね。次回、440で、勇気を出して買おう。生後41歳児か。いい言葉ですね。私も、生後44歳児。夢を見ていると、幾つになっても赤ん坊の如きものだと、改めて。

続いて、柴草玲さんのソロ。玲さん、新譜のDVDがいよいよ完成に近づいていて、ご機嫌麗しく、それが演奏にあらわれていました。いや。脚、宇都宮の新幹線で怪我をされてしまったらしく、本当は痛々しい。それを感じさせない熱演でありました。ネタにはされてましたが。宇都宮で怪我したとか聴くと、その地の縁に私は影響を与えてるものだから、ちょっと申し訳ない気持ちになってしまいます。はやく治ること、祈っております。
小唄。昔のビデオ。小唄。うすら豚足。アクアリウム。さげまんのタンゴ。・・・素晴らしいパフォーマンスでございました。「うすら豚足」・・・これも、去年の春につくられたイヌラジ小唄。大好きな歌なんですよ。私は、愛している。封印しちゃったかなと思っていたので、復活させてくださって、すごく嬉しかった。そういう意味では、本日演奏するきっかけとなったおみ脚の怪我に感謝なのです。しかし、豚足状態からはやく快方に向かわれますように。

最後のソロが、山田晃士さん。ぐっと来る世界です。私もね、変わった女の子と付き合ったこともあるが、「あなたのためなら死ねる」って子と付き合うのは、なかなか大変でしょうね。そういうご経験が、こういう音楽の世界へとつながっているのですね。今夜は、ゲンスブールの初期の名曲「切符切りの歌」のカバーを、期待しておりまして、実は、FRIDAYのリクエスト・シートには書いたのですが、渡しに行く勇気がなかった。何故、今夜かと言えば、晃士さんによる素晴らしい詞は、「桜木町駅」を舞台としたものに変わっていたので、長者町は近いからと、期待したのでした。結局、この日、歌われなかったのですが、代わりというと、全然逆に明るい曲にはなってしまうんだけど、今年のメルシー・ツアーでは、3回目にしてはじめて、大好きな「サ・セ・ラムール」を聴かせて頂いたのが、大変、嬉しかったです。

・・・いやあ。リクエストって、私は苦手ですね。それぞれの夜、それぞれの方々に演奏して欲しい曲、そりゃあ、あるんだけど、でも、私は、私が聴きに行くような方々が、みんな、どれほど「自由」というものを大切にしてらっしゃるか、よく存じ上げてるつもり。「客」としてふんぞり返ってるような姿に感じられて、リクエストって出来ないんですよ。歌いたい歌を、歌いたいように、歌って頂きたい。その姿こそが、私ら、市井の人間には生きる勇気につながるってもんです。(でも、こっそり、玲さん。聖子ちゃんに書かれた「エメラルド海岸」のセルフカバーをいつか是非・・・。)

さて、今回は、特に、合奏曲の選曲が、結構変わっていて、カバー、ちゃんと突き放してくれた感じで、大変、よかったと思います。後半、始まったばかり。ネタバレになるといかんでしょうから、何を演奏したかは控えますが、いやあ最終日の440で、もう一回聴きたい気がしますね。それは、各地で受けるかどうかで決まるのでしょうが。特に、最後、アンコール(!)で歌われたあの曲は、もう、素晴らしかった一年半前のロフトプラスワンが思い出されて、ぐっと来てしまいました。じわん。

やっぱり、フォークとかよりも、歌謡曲の方がずっと似合う3人とは思います。ツアー前半では、その3人がベタなフォークソングをやるところに可笑しさもあったわけですが、選ばれた曲が、実は、見方によってはど真ん中の名曲揃いで、曲の方もどう反応してよいやら、化学変化を起こせなかった感じでしたね。観客は、もっとわけわからなかったでしょうし。

歌謡曲であれば、それは、もうこの異形の三人でやるだけで、立派なオマージュ。この日はなかったので却下になってしまったのでしょうが前回宇都宮での「そっとおやすみ」を含め、似合うなあと、思いますです。

それにしても、ああ、蝶になること、花になることよ。柴草玲のお色気歌謡のファンとしては、あのワンフレーズで、台風の中、クルマ飛ばして来た甲斐があったというものであります。ハロウィーンで魔女メイクの玲さん、色っぽかったですよ~。

そうそう。ライブの翌日の「イヌラジ」で告知がありまして、いよいよ完成間近の柴草玲さんのCD+DVD。CDは3曲入り。DVDは、1曲ですが、でも、6分半の本編に、カラオケ、そして、ビハインド・ザ・シーンがなんと30分とのこと!うひゃあ。やりますね~。早くも、そのボリュームに「失神」いたしました。たのしみであります。玲さん、最後、追い込み、がんばってくださいませ。FRIDAYのお嬢さん達も出演とのこと。出演者は存じ上げてる顔が多そうな雰囲気です。わくわく。

さて、3人にちょっとだけ挨拶しまして、とっとと帰路に。台風が過ぎ去ろうとしていた夜道を、西荻窪アケタの店まで飛ばすのでした。つづく。

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