つづき・・・。遅くなりました。思うところあって、ブログ名、変えました。ひとつには、全体に、なにか、幼稚な文章が続いているなあと、思いまして。しかし、それは、いい歳した私には、個性のようなものになってしまっているから、仕方ない。
「幼児期」とブログ名を変えた最初の記事に相応しく(?)、この項は、「しぶやさんといっしょのクリスマス」についてです。
◆しぶやさんといっしょのクリスマス 2010 @西荻窪アケタの店 12/4
渋谷毅(vo,p)かわいしのぶ(vo,b)外山明(vo,ds)藤ノ木みか(vo,perc)
guest 小川美潮(vo)上村勝正(b)平田王子(vo,g)清水秀子(vo)大川俊司(b)
たのしいライブでした~。毎回、同じようなことを書いているはずだけど、このライブも、毎回、すっかりしあわせな気持ちにさせて頂ける。
今夜、スペシャルだったことについて。まずは、平田王子さんの「生きがい」!しぶやさんといっしょでは、由紀さおりのこの歌、さがゆきさん、柴草玲さんがそれぞれ歌われたので、僕が聴くのは、彼女が3人目。どうなるかな?って期待を遙かに超えるすばらしさ!!!とろけました。透き通って、渋谷さんのピアノと溶け合って、曲の美しさが鮮烈に浮かび上がる。しびれました。続く「月のうさぎルーニー」「ほしのうた」のメドレー、そして、平田さんご出演時の「しぶやさんといっしょ」では欠く事の出来ない「音楽の理由」と、もうみんな素敵で素敵で、本当にうっとり。「音楽の理由」は、渋谷さんに加え、藤ノ木みかさんもばっちりコーラス。この美しく力強い、生命力の溢れた名曲を、渋谷さんの作品ではないにもかかわらず、毎回聴かせて頂けるのが、「しぶやさんといっしょ」のいいところであります。(しぶやさん、歌いたいのね。)
前半、渋谷さんが「おかあさんといっしょ」に書かれたたのしい童謡と共に、由紀さおり・安田祥子姉妹に書かれた、美しい美しい「雨だれピチカート」「リンゴ村だより」「雪はこどもに降ってくる」に、今夜も、じんわりさせられたことも、ちゃんと書いておきたい。
後半のゲストは、清水秀子さんから。美しい曲だけど、今の時代に輝かせるのはとても難しい曲だと思うのだけど、彼女の歌われた「あやとり」は、丁寧で、なるほどお見事と感じてしまった。そして、しぶやさんといっしょで「最新曲」の披露。それは、先月下旬に発売されたばかりの佐良直美さんの復活シングル『いのちの木陰』に収録されている「銀河の子守唄」。
佐良直美さんの、このシングルには「いのちの木陰」「銀河の子守唄」の2曲が収録されていて、どちらも山川啓介さんの作詞、渋谷毅さんの作曲だ。あんまり美しくて、もうすり切れるくらい聴かせて頂いた。この2010年に、渋谷さんの新曲で、佐良直美さんの唄が聴けるなんて、最初、ライブハウスで、こっそりそのお話を伺ったときは、目を丸くした。そして、実際に届いたのが、夢のようだ。同じ栃木県にお住まいなんだな・・・。僕は、彼女が、この年末、紅白歌合戦やレコード大賞に、サプライズ的に登場して、この復活作をお茶の間に響かせてくれるものと、実は思っていた。(まだ少し期待している。)でも、それはどうやらなさそうだ。インタビューとかを読ませて頂く限り、芸能活動に未練があって制作されたCDではないようなのだ。でも、彼女の作品は、不幸なスキャンダルをでっちあげられるのと相前後して芸能活動をやめた為なのか、当時のオールスタッフの制作にかかわった方々が力を込めて制作された作品が多いと聞くのに、CD化は遅れていて、かつてのファンは寂しい思いをつのらせていたことだろう。私が持っている『佐良直美リサイタル 厚生年金ホール 昭和44年10月31日』という2枚組LPは、全曲の編曲が渋谷さん。大半がいずみたくさんの曲で、彼への敬意をMCで語っていたのが印象的だった。そして、その時代と変わらないような現役の歌声で、いや、むしろ、人生を経て深みのある歌声となって、この2曲は、私達のもとに、今年、届いたのだ。
清水秀子さんによる「銀河の子守唄」も、また素晴らしかった。やさしい、やさしい歌声で、おやすみと。身体がほっこりあたたかくなっていく。
ええと、この日は、新曲は、ここまでだったかな?また思い出したら、書きます。藤ノ木みかさんの唄がぴったりの「月が出る」は、前回に続いての選曲で、ぽわん(はあと)とした。素敵でした。・・・そうだ!新曲ではないが、「カニのおじさん」のカニ役が渋谷さんから外山明さんに交代していた。「世襲」とのこと。渋谷さんがヴォコーダーに飽きちゃったようで。外山さんが、小さな赤いおもちゃのメガホンで声を歪ませて「なにか用かに?」と。おお!あのメガホンは、たぶんかわいしのぶさん所蔵のもの!2年ほど前、かわいしのぶさんらの即興演奏による子供達のための音楽とダンスのイベント(Wonderland)に家族連れで出かけたことがあり、その際、当時3歳の娘が、しのぶさんのメガホンを欲しがって困ったのを覚えているのだ。確かに、かわいくて、私も欲しくなり、amazonで「おもちゃ メガホン」で検索して出てきたのを注文したら、なんと、でかい拡声器が届いて、がっかり。しかし、娘は、それをつかって歌を歌おうとしたものだから、大騒音となったのを、懐かしく思い出す。ちなみに、大音量のサイレン付でした。
続いてのゲストは、永久ゲストの小川美潮さん。今日も「はじめて」からスタート。「はじめて」は、いつでもぐっと来る曲だけど、渋谷さんもうたうところで、毎回うるうるしてしまう。平田王子さんの「音楽の理由」同様、渋谷さんの曲ではないんだけど、「しぶやさんといっしょ」では決して外せない名曲、今日も涙しました。ベースは、大川俊司さん。続いて、上村勝正さんも登場なので、メンバーのかわいしのぶさんをはじめ、ベーシスト3人の競演も、いつもながらたのしい。
今夜も、待ってましたの「おどれ!どんぶり」、ゲスト集合での「ちょんまげマーチ」と、ユーモラスな曲が「怒濤」の展開。渋谷さん、この日は「怒濤」「怒濤」と。でも、たしかに。この辺は、もう本当に、たのしくて、たのしくて。「おおきいてちいさいて」のお遊戯、今日もしっかりやりましたよ。私は、最近、メルシー・ツアーで最鋭輝さんのひとりGSの観客として洗礼を受けているから、なんの照れもありません。<いいのか?・・・それに、「さるが木から落っこちた」の、外山明さんのドラムスの面白さったら、最高です。
最後に、例年12月の「しぶやさんといっしょ」だけのお楽しみ、クリスマスのために書いた曲を。今年は、「おもちゃたちのクリスマス」、かわいいかわいい「ふたりのクリスマス」「ジングル・ベル」(ペギー・リーの録音の感じのコーラス入り)でした。・・・来年は、「サンタさんのふしぎ」も聴きたいです!
最後、アンコール「ふたりでひとつ」で、ほっこり、あたたかく終了。ほんとにあっという間。もう終わっちゃうのって、感じでありましたが、時計を見ると23時寸前。
そう。この終了時刻を思うと、まだ娘を連れて来るのは、しんどいかなあって思ってしまう。過去、二度ほど連れて行って、やっぱりちょっとご迷惑をおかけしてしまったし。でも、特に前半、いつものように、「あしたのあしたのまたあした」に始まって、お馴染みの曲がどんどん進んでいくんだけど、うちの娘が好きな曲ばっかり。特に、彼女、最近は、私が買った、NHKおかあさんといっしょのアニメ、『ふしぎなあのこはすてきなこのこ』や『ふたりはなかよし グーとスー』それに『こんなこいるかな』の中古VTRが好きで、繰り返し見ているものだから、渋谷さんの曲、歌えるのも沢山ある。連れてきたかったなあ、と、ずっと思っていた。そう思って聴く「ぼくのミックスジュース」なんて、せつないくらいでした。
でも、なんというかな、やっぱり、このライブは、大人のためのもの。(今日はクルマだったので、あきらめたけど)出来ればお酒を飲みながら、じんわりと、なにかに、つつまれたい。なにかって、なにか?・・・それは、来た人だけにわかるもの。まだの方、どうぞ、是非一度。
・・・これだけ書いても、書き残したことがたくさんあるライブなのだけど、それらを一言で書きますと、「しあわせ」でした。ちょっと簡単に「現実」に戻りたくないくらいの気分でありました。年3回。来年の「しぶやさんといっしょ」が待ち遠しいのです。(実は、今年末も、関西版「しぶやさんと1・2・3!!」に遠征する予定です。そちらも楽しみなのです。)