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2010年12月

2010年12月27日 (月)

◆渋谷毅(pf)ソロ@西荻窪アケタの店・夜中 12/25

「出かけるのは、よしなさい」・・・この日の自分にかけたい言葉は、これだ。

全く、私の人生は、反省の連続であります。

諸々あるのは確かだが、どうして、こう、いい歳をして、ひどい飲み方をしてしまうか。世間には、身体を張って警鐘を鳴らしてくれている市川海老蔵のような存在があるというのに。

◆渋谷毅(pf)ソロ@西荻窪アケタの店・夜中 12/25

渋谷さん、西日本のツアーから戻って、息をつく間もなく、今夜、そして、明日から、渋谷さんの仕切りで、浅川マキさん追悼のピットインの特別なライブが3日間だ。そんな緊張感のある状況で、客のこちらは、いい気ですっかり酔っぱらい。酔っぱらいの過程で、なんと今年の4月6日16:00から263日間続けた禁煙を破ってしまう。ルールが甘かった。私は、「煙草は買わない」「煙草はもらわない」をルールにしていて、そのルールは守っていたのだが、「じゃあ、拾えばいいや」(或いは、盗んでもいい)ということで、その辺にたまたまあったのを吸ってしまったのだった。2本。

二本目で、死にそうに、気分が悪くなる。一気に体中に激痛が走り、立っていられない、座っていられない状況に陥り、トイレに駆け込んだ。

・・・そう。酒が過ぎるようになったのは、禁煙を始めてから。「酒+煙草」の場合は、こうやって、どこかで気分が悪くなり、それが歯止めとなっていたのだ。それが、大量に飲んでいたところに、9ヶ月ぶりの一服で、一気に来た!うまいわけもない。やばい、間違うと、死ぬ・・・って感じ。

煙草ってやつが、どれだけ(俺の)身体に悪いのか、改めて実感した。

二本吸っただけで、二日経っているが、いまだに胸がひどい気分で、つらい。ばかなことをしたものだ。

禁煙は仕切り直し。2010年12月26日5:00から再挑戦だ。

それにしても、そんなもんかな?・・・結局、つくづく平和だな。俺。・・・たぶん、それどころじゃないでしょ?・・・と、自己嫌悪の連鎖はつづく。

反省して、日曜日は謹慎した。

お目汚しなブログ、相済みませんでした。

2010年12月24日 (金)

◆渋谷毅(pf)小川美潮(vo)DUO「今日音」@神戸BIG APPLE 12/20

神戸2日目。この日は、日中、神戸・大阪・和歌山のお得意先回り。年末の挨拶を兼ねる。皆さん、不景気でもあり、大変だ。この「需要不足」「デフレ」というのは、なかなか深刻だ。とにかく、心をやられないようにしなくちゃ。・・・俺自身は、心配ないけど。こんだけ遊んでいるのだもの。ビョーキになってたら、バチが当たるというものだ。・・・でも、多くの人が「こんなはずじゃなかった」って、思っている時代でもあるとは、思うんだ。俺だって、それくらいは感じてる。

美潮さんが、今日、歌ってくださった「窓」の「少女の頃には ここじゃない場所 夢見てた」という一節は、こんな時期には、本当に胸に染みる。

でも、いつか「幼い手のひら」が、きっと。

だから、大丈夫だよ。みんな、と。そんなことも、思って、聴いていた。

◆渋谷毅(pf)小川美潮(vo)DUO「今日音」@神戸BIG APPLE 12/20

書きたいことたくさんあるけど、いいでしょう。とにかく、もう、ものすごく幸せな気持ちで、いっぱいだった。ああ、本当に、来てよかったと。渋谷さん、素晴らしい。美潮さん、素晴らしい。

今日は、渋谷さん、前夜に飲み過ぎて反省されてだと思うんだけど、お酒がほどほどだったのも良かったのだと思うんだ。ときに、浅川マキさんと演奏されていたときのようなギラリと光るフレーズも飛び出す、見事なDUOだった。小川美潮さんという稀代の歌の天才と拮抗して歌うピアノ。美しいこと、この上ない。この世のものか、と思う美しさなのだ。大げさに聞こえるだろうけど、本当に、そう思ってしまうんだ!

こんないいもの知ってるんだから、こんないいものに夢中なんだから、こんないいもの追っかけて神戸まで来ちゃうんだから。自分を褒めちゃうよ。・・・いや、俺は何も偉くない。でも、この人達は、本当に、素晴らしい。

感動しました。「大好きな歌ばっかり」と、渋谷さんがおっしゃっていたのが印象的。そう。渋谷さんがレパートリーにしてる美潮さんの曲、私も大好きな曲ばかり。渋谷さんのピアノで歌う美潮さんは、また最高なんだ。

今夜、第一部の最後に、「ディア・ミスター・オポチュニスト」。この歌、すごく不思議な曲で、歌の対象が、演奏のシチュエーションで、見事に変わってくる。美潮さんのバンドのときは、たぶん、オリジナルなメッセージで届くような感じ。「両手に花」では、金子マリさんへのメッセージのよう。そして、今夜は、渋谷さんのことを歌っているような、そんな風に聞こえて、もう、涙あふれてしまった。

・・・大好き。

本当に、ありがとう。関西にまで出かけて、本当によかった。

◆「しぶやさんと1・2・3!」~クリスマス編2010@神戸BIG APPLE 12/19

これを書いているのは、12月24日。クリスマスイブですね~。でも、私には、今年は、クリスマスはありません。なんちゃって。いいのさ、世の中が浮かれているときこそ、ね!ねえ?

と言いつつ、今週はじめに、既に浮かれてきたのは、私。関西出張にかこつけて、渋谷毅さんの神戸BIG APPLE 2daysに、お邪魔してきました。

神戸初日が、小川美潮さん初参加となる「しぶやさんと1・2・3」、翌日が、東京でもなかなか見られない渋谷さんと小川美潮さんのデュオです。こういう「追っかけ」みたいなことは、滅多にありません。見たいライブは、大体東京で見れますからね。でも、本拠地が東京以外のかたのライブで、どうしても見たいとなれば、それは、出かけていけばいいんですよね。

とはいえ、ただ出かけるのじゃああんまりなので、昼間に仕事を入れて、罪悪感を調整する、というわけです。以前は関西出張をするたびに、営業所のメンバー全員に、晩飯をご馳走していたのですが、こういう方式で出張するようになってからは、それはなくなりました。勿論、夜の接待もありません。年1回か2回、こうやって出かけられるといいのですが。

渋谷さんのおかげで、ひさしぶりに関西のお得意先回りも出来、営業所員ともコミュニケーションが取れるというわけなのですから、これも、いいのかななんて、思います。

◆「しぶやさんと1・2・3!」~クリスマス編2010@神戸BIG APPLE 12/19
渋谷毅(pf.vo)

ナガオクミ(vo)
東ともみ(b.vo)
池田安友子(per.vo)

guest
小川美潮(vo)
瀬戸信行(cl)

この夜は、渋谷さん、だいぶお酒進まれていて、でも、ご機嫌で、私も、たのしくしあわせな気分でした。だいぶ飲んでしまった・・・。翌日は、お得意先訪問だというのにね。やっぱり、なってませんわ。

今、いろいろ思うところはあって、いろいろと、リセット、いや、リブートかな、そういう感じにしたいような気分を携えたまま、ここに来てるから、ただただ、渋谷さんと、しぶやさんを囲む皆さんの、あたたかさに、この日は、ただ包まれたかったのでした。

そして、やっぱり、なんだか、ほんわかした感じに、ほっこりと包まれたのでした。感謝です。

この「123」は、私は二度目だと思うんですが、東京の「しぶやさんといっしょ」より、ずっとかっちりした演奏に聞こえる印象は、今回も変わりませんでした。それは、それぞれの持ち味ってもので、渋谷さんの曲の、こういう解釈も聴けるっていうだけで、私はしあわせです。それに、このメンバーは、みんな、素直に、たのしそうに、演奏しているところがいいですね。お人柄ですね。

終わってから、渋谷さんと少しだけ話した。貴月かおるさんに書かれた「私鉄の駅のそば」、思いっきりリクエストしてしまった。「まだやってないんだよね」と、この曲の印象は、しっかりあるんですね。ナガオクミさんの唄が合うんじゃないかなと思うのです。でも、私と、この会話したこと、たぶん、渋谷さんは覚えてらっしゃらないに違いないが・・・。たのしみです!

また行くぞ!仕事をつくって!

ナガオクミさんのブログからセットリスト。

1st

01. あしたのあしたのまたあした  
02. こんなこいるかな  
03. くじらのとけい  
04. さるが木からおっこちた
05. あまだれピチカート  
06. カニのおじさん  
07. リンゴ村だより  
08. 銀河の子守唄  
09. ふしぎなあのこはすてきなこのこ  
10. あっちこっちたまご 
11. ハローおさるさん  
12. みち  
13. ぼくのミックスジュース  

2nd

01. 夢のなか  
02. はじめて 
03. ちょっとまってふゆ  
04. 冬っていいな  
05. 月が出る  
06. ちょんまげマーチ  
07. おどれ! どんぶり  
08. おおきいてちいさいて  
09. 雪はこどもに降ってくる  
10. おもちゃたちのクリスマス  
11. ふたりのクリスマス  
12. I Like A Sleighride  
13. いっしょに帰ろう

アンコール
 
14. ふたりでひとつ 

(追記) そう。このライブでは、名曲「リンゴ村だより」は、全編渋谷さんの独唱でした。素敵だったな。私も、家に帰って、ゆうべ(12/23)ピアノを弾きながら、ひとり歌ってみました。そんなイブイブが、今年のクリスマスの思い出になるのかなあ。リンゴが、笑って、私を見てる。

◆柴草玲クリスマスライブ「婦人・ド・ノエル 2010」~今年は新譜初売りノエル♥~@恵比寿天窓.switch 12/18

師走ですね。クルマも乱暴な運転が目立つ季節です。「人もクルマも、忙しそうに。年末だから・・・」と、ユニコーンの「雪が降る町」が思わず口から出てきます。

こちらも、やたら忙しく過ごしていますよ。でも、「充実してるか」って言うと、そうでもなくて、時間ばかりが光のような速さで過ぎていくという感じですね。

今月に入ってから、ちょいと、人生について考えさせられる出来事が相次ぎまして、いろいろリセットです。ちょっと無理だなってことで、2年ちかく続けたピアノのレッスンを休会させてもらうことにしました。このブログも、閉じようかとも思ったんですが、まあ、息抜き、人畜無害ですから、放置していきます。で、ライブの度に書くパターンは続けますが、ライブの回数も減るかな。・・・いや、年末年始も、それなりに精力的に出かけますよ。・・・感想は、短めにしていきます。

◆柴草玲クリスマスライブ「婦人・ド・ノエル 2010」~今年は新譜初売りノエル♥~
@恵比寿天窓.switch 12/18

柴草玲(vo,pf,acc)
高橋香織(vl)

もう随分経ったような気がします。先週の土曜日。柴草玲さんの『さげまんのタンゴ』レコ発ライブ。しかも、玲さんが、一年で最も力を入れているパフォーマンス色の濃いコンサート「婦人・ド・ノエル」です。

この夜、コンサートで、はじめて聴かせて頂き、はじめて見せて頂いたPV(カラオケ)での「さげまんのタンゴ」。ものすごい迫力でした。ああ、よかったですね、玲さん。おめでとう。・・・と、心からうれしく思った瞬間でした。

正直に書きましょう。この夜の、柴草玲さんは、ミュージシャン柴草玲として、「最高」の姿を見せて下さったと思います。いつもの普段着のライブと比較することに意味はないのですが、私が彼女に期待しているところ、がっちりと納得できる歌と演奏だったと思います。パフォーマーとしても、非常に面白かったです。でも、そういう気合いのときは、「音楽家」としても最高に輝くんですね。

今、玲さんは、新作CD+DVDを仕上げられて、本当に、手応えを感じてらっしゃる時期だと思います。「絶好調」なんて書いたら、失礼だけれど、彼女のような得難い才能をお持ちの特別なかたが、音楽家・表現者としての自信に満ちた状態で届けていただく演奏は、そりゃあ、格別です。きっと、ここからスタート。これからの玲さんの活動、本当にたのしみです。

私は、昨年の3月3日から約2年、35回、玲さんのライブを聴かせて頂いていて、・・・玲さんに度肝抜かれた最初の夜、かわいしのぶさんとのデュオでの「おやすみ」や「カシオ讃歌」の、あの夜が忘れがたく。また、「晴れ豆」のイベントで、お客のギャル達を圧倒し口あんぐりさせた「ホテルおぎくぼ」から「靴の詩」までの流れ。コスプレばっちりで青江三奈を見事に演じた昭和歌謡祭。それに、やっぱり、(たぶん)今年一度も演奏されなかった圧倒的な名曲、幻の「Blue」を初演されたサンジャックの夜。等々・・・どのライブも思い出は尽きないのだけれど、この夜のライブの感想として、聴きにいらしてた川村結花さんがブログに書かれていた通り、音楽や芸能に昇華されているから「生々しさ」が辛くないという意味でも、今夜のライブ(とりわけ本編)は、私が聴いた彼女のライブの中で、文字通り、「ベスト」だったと思います。

そして、アンコール。一気にあふれるMC。そして、熱い語りが終わらない「パキラ」。たぶん、この夜、この曲は、この歌ばかりは、やっぱり生々しく、やっぱり痛くて、それが、それも含めて、柴草玲なんだと。いいのです!・・・だから、何度も、出かけてしまうのですから。

帰りがけ、思いがけず、玲さんのご両親を紹介して頂く。うれしい。漬物贈りたいな。「お嬢さん、素晴らしいですね!」と、言葉を交わし、帰路へ。

3曲入りCD、カーステで二時間聴き続けて、家に着いた。DVDのPV、本当に素晴らしい!拍手!アンコールッ!!!

実は、この夜、当日まで行けない可能性が高く、一度、予約したのをキャンセルしてしまいました。結局、無理を重ねて、出かけられるように調整したのです。だから、立ち見。でも、超満員は嬉しいし、見れて本当によかったです。

よし!俺も、がんばるぞ。・・・なんて、玲さんのライブ見て、思うなんてね、不思議な感じです。でも、ほんと。負けていられませんね。

2010年12月 7日 (火)

◆しぶやさんといっしょのクリスマス 2010 @西荻窪アケタの店 12/4

つづき・・・。遅くなりました。思うところあって、ブログ名、変えました。ひとつには、全体に、なにか、幼稚な文章が続いているなあと、思いまして。しかし、それは、いい歳した私には、個性のようなものになってしまっているから、仕方ない。

「幼児期」とブログ名を変えた最初の記事に相応しく(?)、この項は、「しぶやさんといっしょのクリスマス」についてです。

◆しぶやさんといっしょのクリスマス 2010 @西荻窪アケタの店 12/4
渋谷毅(vo,p)かわいしのぶ(vo,b)外山明(vo,ds)藤ノ木みか(vo,perc)
guest 小川美潮(vo)上村勝正(b)平田王子(vo,g)清水秀子(vo)大川俊司(b)

たのしいライブでした~。毎回、同じようなことを書いているはずだけど、このライブも、毎回、すっかりしあわせな気持ちにさせて頂ける。

今夜、スペシャルだったことについて。まずは、平田王子さんの「生きがい」!しぶやさんといっしょでは、由紀さおりのこの歌、さがゆきさん、柴草玲さんがそれぞれ歌われたので、僕が聴くのは、彼女が3人目。どうなるかな?って期待を遙かに超えるすばらしさ!!!とろけました。透き通って、渋谷さんのピアノと溶け合って、曲の美しさが鮮烈に浮かび上がる。しびれました。続く「月のうさぎルーニー」「ほしのうた」のメドレー、そして、平田さんご出演時の「しぶやさんといっしょ」では欠く事の出来ない「音楽の理由」と、もうみんな素敵で素敵で、本当にうっとり。「音楽の理由」は、渋谷さんに加え、藤ノ木みかさんもばっちりコーラス。この美しく力強い、生命力の溢れた名曲を、渋谷さんの作品ではないにもかかわらず、毎回聴かせて頂けるのが、「しぶやさんといっしょ」のいいところであります。(しぶやさん、歌いたいのね。)

前半、渋谷さんが「おかあさんといっしょ」に書かれたたのしい童謡と共に、由紀さおり・安田祥子姉妹に書かれた、美しい美しい「雨だれピチカート」「リンゴ村だより」「雪はこどもに降ってくる」に、今夜も、じんわりさせられたことも、ちゃんと書いておきたい。

後半のゲストは、清水秀子さんから。美しい曲だけど、今の時代に輝かせるのはとても難しい曲だと思うのだけど、彼女の歌われた「あやとり」は、丁寧で、なるほどお見事と感じてしまった。そして、しぶやさんといっしょで「最新曲」の披露。それは、先月下旬に発売されたばかりの佐良直美さんの復活シングル『いのちの木陰』に収録されている「銀河の子守唄」。

佐良直美さんの、このシングルには「いのちの木陰」「銀河の子守唄」の2曲が収録されていて、どちらも山川啓介さんの作詞、渋谷毅さんの作曲だ。あんまり美しくて、もうすり切れるくらい聴かせて頂いた。この2010年に、渋谷さんの新曲で、佐良直美さんの唄が聴けるなんて、最初、ライブハウスで、こっそりそのお話を伺ったときは、目を丸くした。そして、実際に届いたのが、夢のようだ。同じ栃木県にお住まいなんだな・・・。僕は、彼女が、この年末、紅白歌合戦やレコード大賞に、サプライズ的に登場して、この復活作をお茶の間に響かせてくれるものと、実は思っていた。(まだ少し期待している。)でも、それはどうやらなさそうだ。インタビューとかを読ませて頂く限り、芸能活動に未練があって制作されたCDではないようなのだ。でも、彼女の作品は、不幸なスキャンダルをでっちあげられるのと相前後して芸能活動をやめた為なのか、当時のオールスタッフの制作にかかわった方々が力を込めて制作された作品が多いと聞くのに、CD化は遅れていて、かつてのファンは寂しい思いをつのらせていたことだろう。私が持っている『佐良直美リサイタル 厚生年金ホール 昭和44年10月31日』という2枚組LPは、全曲の編曲が渋谷さん。大半がいずみたくさんの曲で、彼への敬意をMCで語っていたのが印象的だった。そして、その時代と変わらないような現役の歌声で、いや、むしろ、人生を経て深みのある歌声となって、この2曲は、私達のもとに、今年、届いたのだ。

清水秀子さんによる「銀河の子守唄」も、また素晴らしかった。やさしい、やさしい歌声で、おやすみと。身体がほっこりあたたかくなっていく。

ええと、この日は、新曲は、ここまでだったかな?また思い出したら、書きます。藤ノ木みかさんの唄がぴったりの「月が出る」は、前回に続いての選曲で、ぽわん(はあと)とした。素敵でした。・・・そうだ!新曲ではないが、「カニのおじさん」のカニ役が渋谷さんから外山明さんに交代していた。「世襲」とのこと。渋谷さんがヴォコーダーに飽きちゃったようで。外山さんが、小さな赤いおもちゃのメガホンで声を歪ませて「なにか用かに?」と。おお!あのメガホンは、たぶんかわいしのぶさん所蔵のもの!2年ほど前、かわいしのぶさんらの即興演奏による子供達のための音楽とダンスのイベント(Wonderland)に家族連れで出かけたことがあり、その際、当時3歳の娘が、しのぶさんのメガホンを欲しがって困ったのを覚えているのだ。確かに、かわいくて、私も欲しくなり、amazonで「おもちゃ メガホン」で検索して出てきたのを注文したら、なんと、でかい拡声器が届いて、がっかり。しかし、娘は、それをつかって歌を歌おうとしたものだから、大騒音となったのを、懐かしく思い出す。ちなみに、大音量のサイレン付でした。

続いてのゲストは、永久ゲストの小川美潮さん。今日も「はじめて」からスタート。「はじめて」は、いつでもぐっと来る曲だけど、渋谷さんもうたうところで、毎回うるうるしてしまう。平田王子さんの「音楽の理由」同様、渋谷さんの曲ではないんだけど、「しぶやさんといっしょ」では決して外せない名曲、今日も涙しました。ベースは、大川俊司さん。続いて、上村勝正さんも登場なので、メンバーのかわいしのぶさんをはじめ、ベーシスト3人の競演も、いつもながらたのしい。

今夜も、待ってましたの「おどれ!どんぶり」、ゲスト集合での「ちょんまげマーチ」と、ユーモラスな曲が「怒濤」の展開。渋谷さん、この日は「怒濤」「怒濤」と。でも、たしかに。この辺は、もう本当に、たのしくて、たのしくて。「おおきいてちいさいて」のお遊戯、今日もしっかりやりましたよ。私は、最近、メルシー・ツアーで最鋭輝さんのひとりGSの観客として洗礼を受けているから、なんの照れもありません。<いいのか?・・・それに、「さるが木から落っこちた」の、外山明さんのドラムスの面白さったら、最高です。

最後に、例年12月の「しぶやさんといっしょ」だけのお楽しみ、クリスマスのために書いた曲を。今年は、「おもちゃたちのクリスマス」、かわいいかわいい「ふたりのクリスマス」「ジングル・ベル」(ペギー・リーの録音の感じのコーラス入り)でした。・・・来年は、「サンタさんのふしぎ」も聴きたいです!

最後、アンコール「ふたりでひとつ」で、ほっこり、あたたかく終了。ほんとにあっという間。もう終わっちゃうのって、感じでありましたが、時計を見ると23時寸前。

そう。この終了時刻を思うと、まだ娘を連れて来るのは、しんどいかなあって思ってしまう。過去、二度ほど連れて行って、やっぱりちょっとご迷惑をおかけしてしまったし。でも、特に前半、いつものように、「あしたのあしたのまたあした」に始まって、お馴染みの曲がどんどん進んでいくんだけど、うちの娘が好きな曲ばっかり。特に、彼女、最近は、私が買った、NHKおかあさんといっしょのアニメ、『ふしぎなあのこはすてきなこのこ』や『ふたりはなかよし グーとスー』それに『こんなこいるかな』の中古VTRが好きで、繰り返し見ているものだから、渋谷さんの曲、歌えるのも沢山ある。連れてきたかったなあ、と、ずっと思っていた。そう思って聴く「ぼくのミックスジュース」なんて、せつないくらいでした。

でも、なんというかな、やっぱり、このライブは、大人のためのもの。(今日はクルマだったので、あきらめたけど)出来ればお酒を飲みながら、じんわりと、なにかに、つつまれたい。なにかって、なにか?・・・それは、来た人だけにわかるもの。まだの方、どうぞ、是非一度。

・・・これだけ書いても、書き残したことがたくさんあるライブなのだけど、それらを一言で書きますと、「しあわせ」でした。ちょっと簡単に「現実」に戻りたくないくらいの気分でありました。年3回。来年の「しぶやさんといっしょ」が待ち遠しいのです。(実は、今年末も、関西版「しぶやさんと1・2・3!!」に遠征する予定です。そちらも楽しみなのです。)

2010年12月 6日 (月)

★少年アヤ from[安東和之のボーイズ展]@渋谷ミームマシンギャラリー 12/4

2007年7月にmixiで知り合った、実に感性の鋭い、天才肌で、ちょっと違う文章を書く、でも、(恐らくは)悩める青春期にいる、そういう子がいる。少年アヤ。私は、ずっと、彼女の文章のファンなのだ。3年半。結構古いファンということになる。ときに、ユーモアを超えて、表現がバーストする、真似の出来ない味がある。多感で、人間が日々変わっていくような、10代最後から20代はじめ。彼女も変化しつつであるのだが、しかし、胸の奥をくすぐられるような、甘いとも苦いとも辛いともつかない、でも、癖になる、複雑な香辛料のような味はずっと残っていて、それが彼女らしい・・・と思いながら、今も、彼女のブログをたのしく、ときに、怖がりながら、読ませて頂いている。これから大海に舟を漕ぎ出そうという人。今後のご活躍がたのしみなのだ。でも、私が期待している彼女の「ご活躍」というのは、実は、文章やアートの世界でメジャーになること、では別になくて(あ、そうであっても、全然いいし、そりゃあ、うれしいんですけど)、なんというかなあ、彼女が、自分なりの幸せをつかむというか、そういうことに尽きるのだ。親心みたいなものです。そう感じさせるのは、彼女のピュアネス故だ。

で、今日は、美大生である彼女の作品展示をされているギャラリーで、初めて彼女に会えるというわけ。ボーイズに「おかま」枠として、少年アヤを招聘し、企画・主催された安東さんに感謝。

★[安東和之のボーイズ展]@渋谷ミームマシンギャラリー 12/4
参加アーティスト
・安東和之
・あきやけい
・河地貢士
・サイトウユウスケ
・少年アヤ
・神保賢志
・ドキドキクラブ
・松澤茂信
・吉田慎司

アヤちゃんと会うのを楽しみにかけつけたのだが、最近の私は間が悪くて、この日は、ギャラリーは芋煮状態。開催期間中、唯一のトークショーの直前だったのだ。出展者全員が登壇するトークショーの前に会場に到着していたのだが、若者の熱気でごった返していたギャラリーで「少年アヤさんは、どちらですか?」と、誰かに尋ねる根性がなかった。しかし、彼女の自虐芸で「おかま」と紹介されてはいるが、「紅一点」のアヤちゃんだ。しかも、「少年」的ではありつつ、私のなかでは、圧倒的に少女だ。それも、美少女ね。(ちなみに、アヤちゃんは、実は、「アヤ」ですらない。)「少年」的というなら、ルイ・マルの「地下鉄のザジ」のいたずら少女ザジのような「少年」っぽさと思っていた。汚い言葉を吐くけど、それが真実を突いていて、愛らしい。少女にないもの。いや、少女であると、さっぱり汚れてしまうもの。少年的であるが故に、美しいもの。

会場の作品は、アート少年達らしいもの。この空間自体が、アート。思いますが、青春ってそのものがアートなんだから、そうなんです。しかも、こういう不見識なおっさん(わし)も、ここでは、アートの構成要素じゃ。皆さんの生命の輝きが素敵。しかし、アヤちゃんがどこにいるのか、これじゃ、さすがにわからん。当たりつけて、声かけてたら、外れたとき、自己嫌悪で死ぬ。一旦、会場を出る。

トークショーが始まったあたりで、再度、少しだけ入場。一番右端にちょこんと座っているアヤちゃん、自然に目を引く。大当たり。や~~ん、かわいい!!絶妙なさじ加減で、少年達の輪の中にひとりいる美少女。絵に描いたような、マドンナぶりというものであるまいか。すぐに、私に気づいてくれる。会ったことないのに、わかってくれたんだ。わあ、感激だなあ。

ネットで知り合って以来、俺のことを、彼女は「エロさん」と呼ぶ。昔、mixiのハンドルを「絵ログ」としていたせいなんだけど。敬称つけて「グ」を略すという、本質を突いて礼儀正しい行為をされたのは、彼女だけなのだ。このときも、トークショーの最中、声をかけられない状況の中、口パクで「えろさんですか?」と、声をかけてくれた。想像通りの、素敵な美少女が、ナチュラルに、そこにたたずんでおられた。「おお!アヤちゃん。そうそう。わしが、エロじゃ。はじめまして」と、にっこり笑い返した私は、まさに「エロじじい」であったことよ。この、アヤちゃんのにっこりで、もう最高の気分。あとは、お土産を渡せば、今日の任務完了だ。ショーで、お話はできそうにないから。それは、またの機会にしましょう。

自分のこと、「じじい」は言い過ぎなんだけど、この会場の平均年齢は、どう見ても20代前半。私も、これくらいの年代のとき、おしゃれなカフェバーみたいなところで、貸し切りパーティがあって、呼んでもらったこともあったなあと。その時分から、居心地がよくなくて、大人になった今も、パーティーは大の苦手なのだ。若者たちに混じって、場違いな親父がひとりいるというのも居心地悪くて、早々に、会場をあとにした。

お土産は、手紙をつけて、会場の隅に置いていくことにした。「あなたのファンより」と手紙にコメントをつけた。これは、実は、「ガラスの仮面」のパロディなのだが、わかりにくいので「紫のバラの人より」と但し書きをつけて更に台無しに。しかも、そこまで書いても「ガラスの仮面」ネタは、この世代には通じないかもしれないと思いつつ。その「世代」感覚に、やっぱり場違いなところに居ることを痛感したのだった。

少年アヤの作品は、次回は、12月の16日から19日までラフォーレ原宿「THE SIX」で。まんだひさこ他?次回はゆっくり鑑賞したいと思います。

向かうは、西荻窪アケタの店。つづく。

◆竹内まりや LIVE 2010 「souvenir again」@日本武道館 12/3

◆竹内まりや LIVE 2010 「souvenir again」Opening Act:BOX@日本武道館 12/3

竹内まりや(Vo,G,Pf)
山下達郎(G)小笠原拓海(Dr)伊藤広規(B)難波弘之(Pf)柴田俊文(Key)佐橋佳幸(G)土岐英史(Sax)国分友里惠(Cho)佐々木久美(Cho)三谷泰弘(Cho)

Opening Act:BOX(私は途中入場)
(Vo&G:杉真理、Vo&G:松尾清憲、B&Vo:小室和幸、G:田上正和、Dr:島村英二、KB:小泉信彦)

人生には、「運」ってものがあると。それは思います。同じ大学の先輩なんだなあとか思いながら、そんなことを感じてしまうのは、やっぱり、彼女がこうして輝いているのが、あまりに必然に感じられたからでもあります。・・・でもね、彼女が、人並み外れた「幸運」に恵まれていて、「不運」の少ない人だったって、そういう風には思わない。そうであるなら、こういう深みのある作品、こういう心遣いのあたたかいコンサートが、出来るはずがない。いろいろなご経験が、そうさせているのだろう。

では、なにが違うのか。やっぱり、彼女は、「肯定感」がすごい。今日、改めて、それを感じた。恐らく、困難に対しても。「YES」に溢れた世界。3枚組ベスト盤『エクスプレッションズ』に山下達郎さんが載せていたコメントの通り、彼女の、人生を信じる力、人間を信じる力が、彼女の表現を力強く支えている。本当に素晴らしいと思いました。

「人生の扉」の最後の一節にあるとおりだ。何度聴いても、今も、涙が出てしまう。今日も、本編最後に。素晴らしかった。

 I say it's sad to get weak.
 You say it's hard to get older.
 And they say that life has no meaning.
 But I still believe it's worth living.

10年ぶりのコンサート。その前が更に18年前ということだから、約30年でわずか二回のセット。その今年、歌われた曲には、自作にたっぷり素晴らしい曲が、この10年も新たにあるというのに、「ピーチパイ」「セプテンバー」は勿論、松本隆/林哲司の「象牙海岸」や、松本隆/安部恭弘の「五線紙」など、シンガー時代の懐かしい曲も選曲されていて、ご自身のキャリアを俯瞰される視野をいつもバランスよくもっていらっしゃる方であること、そして、自らが独力のみでここにいるのではないことを、心底感じておられる「感謝する人」なのだと、伝わった。

今日もMCでおっしゃっていたが「自分より100倍才能のある音楽家が、うちにはいるわけで、彼の音楽活動中心で、家庭を成り立たせていってる」と公言、「シンガーソング専業主婦」の道を喜んで進まれている彼女。しかも、自分が結婚して家庭を持ってもこうしてマイペースな音楽活動が出来るのは夫・山下達郎のおかげとしか言いようがないとも。・・・こんな夫婦もあるんだなあって、羨ましくもあり、そう感じた段階で、こちらは、深く傷ついていることに思い至る。まあ、いいさ。これからだ。困難であるなら、そうであるが故に。

いろいろ、思うところ、たくさんあったけれど、なんと幸せな夜だったことかと。煎じ詰めれば、その一言だ。まりやさん。本当に、ありがとうございました。

55歳。純白の衣装をまとった彼女が、とびきり美しかったのは、もう書くまでもないでしょう。こんな綺麗な人がいるんだなあと、思った。魅力にクラクラした。いのちのちから。ずっと記憶に深く残りそうな、スペシャルな一夜となりました。

セットリスト(頂き物)

1. 家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム)
2. マージービートで唄わせて
3. 毎日がスペシャル
4. 象牙海岸
5. 告白
6. 僕の街へ
7. 元気を出して
8. 五線紙
9. ウィスキーが、お好きでしょ
10. みんなひとり
11. 駅
12. プラスティック・ラブ
13. チャンスの前髪
14. J-BOY
15. 人生の扉
---Encore---
16. すてきなホリディ
17. アンフィシアターの夜
18. 不思議なピーチパイ~September
19. いのちの歌

※(wikiより)・・・基本的に竹内がライブをやらない理由は、「子育てや家庭を優先するため、やらなかった」と明言しており、夫・山下による規制や遠慮ではなかった。以前インタビューで、「達郎が『ライブは、やるな』と言っているとか、『達郎に遠慮している』とか言われているけど、私がライブをやりたくなったら、達郎がなんと言おうと、私はやるって! 本当にやりたくないから、今はやらないだけ」と答えている。・・・

そういう彼女が、東京FMやケンタッキーの周年事業の絡みで、ライブをやる気になった瞬間に立ち会えたという、これもまた人生の幸運。感謝の一夜でした。

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