« ◆新春恒例 古澤良治郎4DAYS最終日「ね.3」+藤ノ木みか@西荻窪アケタの店 1/7 | トップページ | 古澤さん。どうか安らかに。 »

2011年1月11日 (火)

◆渋谷毅 Takeshi Shibuya Piano Solo at Uramado @新宿・裏窓 1/9

色々ありますが。色々ない人間もあるはずもなく、別に普通であります。山田太一の「ありふれた奇跡」は、もう一昨年になりますか、素晴らしいドラマでしたが、最終回、「本当の悲惨ってのは、こんなもんじゃない!」って叫ぶ井川比佐志が、心にずっしりと残っていて、しんどいかなというときに、夜中に、そのシーンだけ、ビデオを見直したりしています。また見ようかな。

そんな気分の中で出かけていく新宿ゴールデン街。裏窓での渋谷さんは、二度目です。今夜は、二部入れ替え制でなくて、ばっちり落ち着いて、たっぷり演奏を聴かせて頂きました。カウンター内での立ち見を含めて、たぶん12名。それでギューギューで、同じ店にいるだけで仲良くなってしまいそうな至近距離です。でも、落ち着く。不思議な空間です。「裏窓」で聴く渋谷さんの演奏は、アケタの夜中とはまた違う、なんだろう、誤解を恐れずに書けば「色気」のようなものも匂ってくるのを、感じてしまう。

いや、私は、何もわかっちゃいないのです。昔、渋谷さんと共演機会も多い、ある素晴らしい歌手の方に、「(あなたみたいな)渋谷さんのファンは、渋谷さんが弾けば、それだけで満足なんでしょ」という、実は渋谷さんの音楽への愛情溢れるツッコミを入れられたことが、私はあるのだけど、たぶん、その通りかもしれなくて、でも、そう認めてしまうと「好きだ!」ってだけで、私の側には何もなくなってしまうような気がして、一応、あれこれ考えるようになってしまったというだけのことでしかありません。いつも、最高です。緊張感と共にある、寂しく、厳しく、優しく、静かにたゆたいながらも、ときに痛快で、そして、美しい、故に、幸せな時間。いや、例えば、「渋谷さん、ああ、お酒が過ぎちゃって、今日は雑かも・・・」とか思ってしまう日がないとはいえないけど、だとしてもそうであることが「悪い」とか思ったことは一度もない。それどころか、そこに、ジャズを感じてしまったりして、或いは音楽を、或いは或いは人生を、見つけてしまったりして、感動してしまうんだから、これいかに?アケタの渋谷さんも素晴らしく、裏窓の渋谷さんも素晴らしい。今夜なんか最高だったと、実は、毎晩思っているのだから、ファンというのは始末に悪いものです。しかし、自分もまた、たとえば、忌野清志郎が「メッセージ」や「ファンからの贈り物」で歌ったような、迷惑なミーハー・ファンでしかないような気がするのが、少々厄介ですが。

◆渋谷毅 Takeshi Shibuya Piano Solo at Uramado @新宿・裏窓 1/9

裏窓のマスターは3日間とも行かれたのでしょうか、渋谷さんが年末にプロデュースされた浅川マキさんの追悼ライブ@新宿ピットイン。やっぱり行きたかったな。・・・そんな気分を引きずりながら、今日も、マキさんの曲が流れる裏窓でした。入店したら、いきなり「グッド・バイ」。作曲された板橋文夫さんも、栃木県に縁の人ですね。続いて、今日も、マキさんと渋谷さんのデュオのアルバム『ちょっと長い関係のブルース』も聴かせて頂いて、主役のひとりである渋谷さんと一緒に、「いいなあ・・・」って、でも、それだけじゃない、なんとも言えない気持ちで、唄とピアノに酔っているなんて、本当に不思議で、贅沢な、そしてせつない時間です。

このアルバムを途中まで聴かせて頂いてから演奏が始まったからなのか、今夜の「You Don't Know What Love Is」は、続いてマキさんの唄が立ち上がるような気配を感じてしまう。・・・今となっては、いろんな憧れがあったこと、そして今もあることに、寂しさとともに気づかされ、驚きます。

・・・美しい人生。

(と、実は、恐らく、簡単に呼べないような、美しさの。)

それは、たぶん、私も、信じることに従って、目指してもよい姿なのだろうと。

渋谷さんのピアノに耳を傾ける時間。今年も、最高のひとときであること、改めて、実感して、今年の幕が開いたような気がしました。

そして、終演後、お店で一緒になった友人と、ゴールデン街を探索。初ゴールデン街という彼女はフラメンコを習っているので、「フラメンコ」と看板に出ていた「ナナ」というお店に入ってみる。ここで半世紀という、おしゃれで、優しさと厳しさが入り交じった素敵なマスターの老舗。友人が習っている先生のことで会話が持ててしまう。とてもいい雰囲気。私のような素人では申し訳ないけれど。・・・もう一回りして行くというので、二軒目も付き合うことに。なんとなく看板に惹かれて、今度はロックの店「WHO」。かかっていたのがストレイキャッツ。先に来ていたお客さんと、ローリング・ストーンズの小ネタで盛り上がる。滅多にやらないキースの「オール・アバウト・ユー」を聴きたくてドームに行ったら、どんぴしゃだった日の話とか。あと、せっかくなので、ザ・フーの曲もかけてもらう。「キャント・エクスプレイン」「マイ・ジェネレイション」「キッズ・アー・オールライト」「サブスティテュート」と続いたところで、電車がなくなりそうなので、帰ることに。こういう世界でも、既に、自分が、場の最高齢であることに驚いてしまった。しかし、のんびりできて、よかった。なんだかんだで、結構飲んでしまう。・・・はしご酒か。いい気なものだ。明日は祝日。電車で帰って、また飲み直し。

・・・人生は、いろいろ。たのしいこと、まだまだ沢山ある。・・・また、いつか。いずれ。

« ◆新春恒例 古澤良治郎4DAYS最終日「ね.3」+藤ノ木みか@西荻窪アケタの店 1/7 | トップページ | 古澤さん。どうか安らかに。 »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/558676/50559119

この記事へのトラックバック一覧です: ◆渋谷毅 Takeshi Shibuya Piano Solo at Uramado @新宿・裏窓 1/9:

« ◆新春恒例 古澤良治郎4DAYS最終日「ね.3」+藤ノ木みか@西荻窪アケタの店 1/7 | トップページ | 古澤さん。どうか安らかに。 »

Twitter

2013年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

他のアカウント