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2011年2月17日 (木)

◆野澤享司(vo,g)、柴草玲(vo,p,acc)@宇都宮ルシファー 2/16

宇都宮で柴草玲さんのライブを見るのは、3度目。私の住んでいるところから宇都宮は東武線で1時間弱。東京に出向くのと、そんなに変わらないのだけど、でも、やっぱり近い。FM栃木(RADIOBERRY)「柴草玲のイヌラジ」の収録があるので、玲さんは2週間に一度、宇都宮にいらしてて、でも、この2年間でライブは、3回。もっと見たいなあ。でも、回数が少ない分、毎回、スペシャル感はあって、栃木ならではの「しもつかれ」「もてぎエンジェル」という名曲が聴けるのも、宇都宮ならではかな。

思えば、今日のオープニング「しもつかれ」という曲は、玲さんと私を最初に結びつけた作品で、2年前の3月3日に、かわいしのぶさんとのデュオ「マドモアゼル玲とシノブプレ」のライブで初めて聴かせて頂き、度肝抜かれ、大ファンになった。その日、ステージから「栃木出身のかたいらっしゃいますか?」とか問われたので、正直に手を挙げたところ、たしか「栃木県出身のあなたに捧げます」と言われた、栃木県の郷土料理の歌。感動した。ど真ん中!聴き終わって思わず「ブラボー!」とつぶやいた。この「しもつかれ」に加え、もはや幻の名曲「カシオ讃歌」そして、やはりこの日初めて聴いた「さげまんのタンゴ」(この日は、ミュージックバード打ち切りヴァージョン)。その三曲が、栃木→FM栃木→番組提供のきっかけとなり、かわいしのぶさんを仲人に「柴草玲」と「新生姜」が結びついたのでした。・・・いくら経営者だからって、これは私のプライベートの領域の話。会社の私物化はいけません。そこで、新生姜をつかった料理のコーナーを設けて欲しい旨、お願いしたところ、快諾を頂いて、晴れて、久々のラジオ番組提供と相成ったのでした。・・・番組は、正確なところはわからないのだけど、2002年4月から続いていて、ほぼ満9年。この2011年4月に10年目に突入する長寿番組。たぶん、今年の11月には放送500回を迎える!8年目からお付き合いさせて頂いている我が社提供も、この2月27日放送分が100回目となる。継続はちからなり。

さて、今夜の玲さんは、入店してお目にかかって「おっ!綺麗」って感じ。肌つや美しくて。旅から戻られて、すっきりされたのかも。お元気そうで、うれしい。

◆野澤享司(vo,g)、柴草玲(vo,p,acc)@宇都宮ルシファー 2/16

最初は玲さんのセット。今夜も、いいライブだったなあ。・・・「しもつかれ」「もてぎエンジェル」「雪」「アクアリウム」「ローランド・カークが聴こえる」「会話」「さげまんのタンゴ」。・・・イヌラジ・オープニング・テーマ曲「ローランド・カークが聴こえる」もライブでは久々に聴かせて頂いて、実にかっこよく。最後「さげまん」は「Radio Edit」と称された、ややショートヴァーションで。でも、野澤さんのファンの方達、一番盛り上がっていた感じでした。・・・久しぶりに、自然な玲さんを見せてもらえたような、ひとつひとつの音の粒だちがキラキラして、素敵でした。音楽の大先輩野澤さんとの共演ということもあり、ちょっとだけよそゆき、でも、自然体。そんな感じで、こちらもすごくリラックスして楽しめた。栃木って、お客さんも、大体、いい湯加減で、やりやすいんじゃないかなあ。やっぱり、もっとたくさん、ここで、普段着のライブが聴きたいな。

続いて、野澤享司さんのセット。含蓄を感じさせる音楽。今では「アシッド・フォーク」なんて呼ばれるそうだ。なるほど。たしかに。でも、「アシッド」だろうがなんだろうが、野澤さんは、たぶん自分の音楽を続けてこられた方なんだろう。それが伝わる確固たる自負に裏打ちされた演奏でした。継続はちからなりと、ここでも。・・・今年、還暦ということだが、この世代で、今も続けてらっしゃる方々って、やはりすごいものがあるなあと。否応なく「自分」が溢れてくるのだ。「長いから眠くなるかも」などとおっしゃっていた「カム・トゥゲザー」〜「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」のメドレーのカッコいいこと。最後の曲で、玲さんを呼んでセッション。「夕暮れ」。(<こちらも、高田渡さんの代表曲との由。翌週の「イヌラジ」で、この日のライブ音源紹介で判明。失礼しました。)玲さんは、ピアノとともにヴォイス・インプロを披露。おふたりの演奏、誠にお見事でした。

アンコール。セッションとなると、たぶんお互いのオリジナルはまだよく知らないでしょうから、どうしようと話し合いがステージ上で行われた模様。しばらくして、共演が始まる。高田渡さんの「生活の柄」!こういう場所で聴けるとは!僕は、渋谷毅さんと高田渡さんのデュオの演奏、ライブで聴くことが叶わなかったのが、すごく残念に思っているので、玲さんのピアノがこの曲ではすごく優しく、まるで童謡のメロを弾くようなタッチで、丁寧に応じられていたのに、ちょっと感動して、特別なプレゼントをもらったような気がした。うれしいアンコールだった。

この曲が終わると、エルトン・ジョンの「グッバイ・イエロー・ブリック・ロード」が大音量で流れ、終演が告げられる。よかったなあ。

終演後、野澤さんと、少しお話する機会があって、斎藤哲夫さん、遠藤賢司さん、渡辺勝さん、かしぶち哲郎さん、鈴木慶一さん、あがた森魚さん、和久井光司さん等のお話を訊いて、なんとも歴史あり。野澤さんがかしぶちさんを慶一さんに紹介したというはちみつぱい誕生秘話が、最近読んだムーンライダーズ誕生にまつわる鈴木慶一さんのインタビューとすごく符合していたり、ちょっと感動した。野澤さんもかしぶちさんも栃木のご出身。「栃木県も、捨てたもんじゃないな」ということを、生まれも育ちも県外の柴草玲さんを通して教わるところが、なんとも灯台もと暗しであります。

(追記)この日、野澤さんは、柴草玲さんの音楽をほぼ初体験。玲さんのセットが終わって、自分のセットを始めようとしていた野澤さんが、こんなことを仰っていたのを思い出す。
「開演前に、好きなミュージシャンの話をしていた。みんなすごくうたのうまいひと。トム・ウェイツとかジョニ・ミッチェルとかちあきなおみとか。・・・今、柴草玲さんの演奏を聴いたら、そういうのが全部入ってるような、すごい演奏。俺達が若かった時代と比べて、音楽が進歩している、豊潤になってることが感じられて、うれしい」と。

野澤さんの世代ならではの言葉。広い意味での自作自演のポピュラー音楽は、野澤さん達の世代が、今に至る音楽家にまっすぐに影響するような方法を確立する一方、それなりの素朴な成り立ちの音楽も多かったはず。そして、時代が移る中で試行錯誤、今の時代の音楽家は、過去の豊かな歴史を踏まえて現れてきた人達。でも、そういう風に感じられるだけの、含蓄というか、センスのようなものがにじみ出る音楽家もそうはいなくて、柴草玲さんは、もちろんその数少ないひとり。若き天才なのだと、私は、自分がこれだけ好きなんだから、それは彼女はどう考えたってスゴイんだよと思ってるだけに、野澤さんに花丸もらった気がしたのでした。大事なことなので、追記しておきます!

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